横井のひとりごと

No.63 横井  MFはどうよ?! 05/01/08(土)22:13:03
※62で田代を駒大と誤記してしまいました。福岡大です。失礼しました。

AMF
 攻撃的MF(オフェンシヴ・ハーフ)
 有望な攻撃的MFを抱えているが、有望の域を脱していないのが実情。そしてなんといってもレギュラークラスが、実力的には疑いないものの、コンスタントに力を発揮できない現実がかなり不安である。

 退団:今のところなし(小笠原?)
 入団:興梠(鵬翔高から新加入)
    山本(鹿島ユースから新加入)

 軸となるのは、小笠原、本山。これは変わりない。が、本山のMFとしてのプレーには疑問がある。まず小笠原との絡みが少ない。個人技で相手DFに穴を空けるところなどはすばらしいが、コンビネーションを生み出すという点ではほとんど見所がない。しかもドリブルを仕掛ける位置が低すぎる。FWを追い越す動きも少ない。正直なところFW起用の方が向いている気がする。MFとして花開くためには視野を広く持ち、先に挙げた点を改善しなくてはならない。
また、この2人は日本代表に呼ばれることが確実な情勢であり、その前後のパフォーマンス低下がかなり危惧される。少なくとも去年はそれが如実に現れた。彼らの自覚に期待したいところだが、チームとしては昨季の失敗を踏まえ、それをあてにしない準備をしておく必要がある。セレーゾ監督も代表選手へのこだわりは捨てること。

 彼らに続く増田・野沢だが、その能力の高さはわかっているものの、やはり単独でゲームを作る能力はまだまだ。彼らが中盤だとボール運びは速くてよいのだが、組み立てができないうちに単発で攻撃が終わるケースが目立つ。時にはタメも必要だろう。花開いたならこれほど頼りになる選手はいないのだが・・・

 新加入の興梠・山本はこれも逸材だ。興梠は高校選手権でその能力の高さを見せ付けた。もちろんプロはレベルが違うので逸材といえどもそうそう簡単に活躍できまいが、スーパーサブとしての活躍は期待できるかもしれない。
山本は若いクラスの日本代表にコンスタントに選ばれてきた、これも逸材だ。ユース優勝を引っ提げて鹿島入り。99年優勝組は全員いなくなってしまったが、山本には未来のレギュラーになれるよう精進してほしい。今年はあまり出番がないと思われるので、レベルアップに全力を傾けてほしい。

 彼ら以外では深井やフェルナンドなどもOHとして出番が回ってくるかもしれない。が、できればそういう事態にはなりたくない。どちらもOHで機能したことがないからだ。OHとしてこの二人をあてにするようでは優勝は難しい。

 いずれにしても、このままでは中盤が不安定になりそうである。できることなら補強しておきたい。小笠原がいなくても代わりにゲームメイクできる選手を。ベテランMFが望ましいが、日本人ではそういう選手がほとんど残っていない。外国人補強もどうやら、FWとサイドバックになりそうである。
実際のところは、恐らくこのままの布陣で行くことになるだろう。となれば、もう今のメンバーを徹底的に鍛えるほかない。

というわけで、お願いしますよ、ザスパの神様・奥野コーチ!!
No.62 横井  05シーズンが始まった! 05/01/04(火)00:19:55
鹿サポの皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年は本当は国立で初詣をするはずだったが、予定が狂い、県内の神社に初詣した。願いはもちろん鹿島3冠!(それ以外にも祈ったけど)
さぁ、気落ちしている場合ではないぞ、鹿サポよ。
もう今シーズンは始まったのだから!

○来期に向けた体制は?
今シーズンは戦力外発表がされず、移籍先決定後の発表となったため来期への分析が難しくなっている。しかし、昨季の、ある意味最悪のシーズンから正すべきポイントはおおむね見えている。それを踏まえて現時点の情報から考えてみよう。
@FW
 昨年は鹿島史上初めて一度も優勝争いに絡まずに終わった。若手へ期待するだけでは奪冠10は無理である。もとより口先だけの奪冠はいらない。それだけの気迫をフロントもサポに示してみろ!

 退団:ファビオ・ジュニオール
    バロン
 入団:田代(駒大から新加入)

ポストタイプのブラジル人2人が退団し、やはりポストタイプの田代が入団する。おそらくブラジル人FWを1人獲得するだろうが、それは後で考えるとして戦力はどうか。

FWの筆頭に来るであろう鈴木隆行。彼の体を張ったプレーはやはり魅力がある。だが、代表疲労によるパフォーマンス低下は如実である。J終盤戦や天皇杯レベルのプレーならば、とても戦力にならない。シュート精度、ボールを受けたあとの動き出しなど、精彩がなかった。そして今年は年当初からWCアジア最終予選がある。今期は戦力としてあてにしてはいけない。

出場機会を増してきた深井だが、まだまだ決定力不足だ。積極的にドリブルで仕掛ける姿勢はいいが、中盤との連携はとれず、孤立でのプレーが多い。新人の名の下昨季はある程度許されたが、今期は決めるべき時に決める力強さを見せてもらいたい。飛躍への期待は少なからずある。

中島は出場機会に恵まれなかったが、出場した試合でまずまずのできだった。焦らず、まずはスーパーサブになることを目標に精進してほしい。裏を狙う動きは今のメンバーの中では最も期待できる。スタメン奪取への足がかりの年としてもらいたい。期待値は高いが、今期コンスタントに結果を出すのは難しいだろう。

田中、田代はともに長身であり、隆行不在・不調のとき十分に出番がありえる。田代の高さは特に大きな武器になるだろう。レギュラーは難しいが、局面での活躍はある程度、期待できるだろう。

と、ここまで見てみるとやはりコンスタントに結果を出せそうな選手はいないようである。軸となるFWが必要となるだろう。本山や野沢をFWで使えば、ある程度決定力に計算ができるが、MFの駒不足を考えると、FW専門というわけにはいくまい。
では、一体どんなタイプの選手を連れてくるのか?
ポストという観点ならファビオやバロンも決して悪くなかった。本人たちが「結果が出せなくて申し訳ない」、とサポーターに謝っていたが、彼らだけの責任ではない。むしろ周囲のサポート、戦術が悪かった。こちらこそこんなやりにくいチームに来てもらって申し訳ない、と言いたい。彼らの新天地での活躍を祈ってやまない。
特にファビオは終盤、周囲との連携が取れ始め、試合における重要なファクターとなっていた。結果だけを見るなら解雇はやむを得ない。だが、この1年で彼がつかんだものの大きさを考えれば、この1年を無駄にしないためにも残留という選択肢は決して間違いではなかったはずだ。彼の高い技術は基礎技術がレギュラークラスでも未熟な鹿島にあっては貴重な存在だった。本当に惜しく、悔しい。

彼を退団させた以上、それなりのFWを獲得してもらわねばならない。
ポスト2人を解雇したことから、おそらくスピードで勝負するタイプのFWを獲得する気ではなかろうか?いずれにしても、次に獲得するFWが軸になるような選手でなければ、昨年と似た結果になるのは容易に想像がつく。フロントは昨季の不振を外国人の不調が敗因だと分析したようだ。ならば、今度こそ確実な補強をお願いしたい。そうでなければ、あなたたちの責任を果たしたことにはならない。(ここ4年まったく果たしてないが)

さぁ、見せてくれ、俺たちに。「これぞFW!」といえる選手をね。
No.61 横井  監督続投迫る 04/12/05(日)19:08:36
監督続投が濃厚との報道が11月22日に流れた。
マスコミは客観的に事実を伝えるものではなく、自分の都合のいいようにニュアンスをずらして記事を書く。それがわかっているためいたずらに報道には踊らされないように心がけているが、この件に関しては信憑性が高いと感じた。
その理由は、
1 川崎がJ2優勝したときに、鈴木強化部長が「次の監督は関塚氏」と言っていたこと。(関塚監督は川崎と複数年契約をしているため来年が「次」ではないため)
2 河津氏が浦和戦後にチームに出した「要望書」の要求のひとつに「監督の交代」があったが、その時点での回答をせず、いまだに何の方針も示していない。
3 セレーゾ監督自身が「来年の誕生日も鹿島で迎える」などと続投宣言をしており、その言葉は成績不振とは裏腹に自信に満ちている。
そして、最近になり、再び続投確実との報道がなされた。恐らくこの報道は正しく、フロントは留任の方向で進めているに相違ない。

自分は監督交代が、チーム改革の第一歩と位置づけている。留任は是が非でも避けたい。成績はともかく、5年間チームのために指揮を執った監督に対し、サポーターの側から解任を要求するような形は本当ならしたくはない。
だが、「関塚監督につなぐまで無難にやってくれるだろう」という後ろ向きな発想での続投を企図しているフロントや、奪冠10どころか勝率5割強にしかチームを導けなかったにも関わらず自ら退くこともしない監督…、彼らを野放しにはできない。

次の川崎フロンターレ戦が正念場になるだろう。まずは試合で勝利。そして再び意志表示だ。嫌な顔をする人もいるかもしれない。それは重々承知している。だが、これは長年チームを見てきた一人のサポーターとしての信念だ。憎まれてもやるしかない。
No.60 横井  シーズン終了… 04/12/03(金)23:10:06
名古屋でのセカンド最終戦、ナビスコの借りを返す快勝で締めくくりどうにか、4位。中盤戦でていたらくを露呈したにしては上出来の順位だ。優勝がなくなった時点での目標順位が5位以内(横井が勝手に設定)だったことからすれば、まずまずといえる。
ただし、当然ながら今期のふがいなさが許されることはまったくない。勝つべき試合はもっとずっと前にあった。そこで踏ん張り切れなかったことがすべて。決して浦和に負けたことがいけなかったのではない。その前の5試合をすべて勝っていれば良い勝負ができた。そこを反省するべきである。
とりあえず、もう終わったことだ。天皇杯にすべてをかけてもらおう。

名古屋戦でファビオ・ジュニオールがJ初ゴールを決めた。
最終戦で初ゴール…。ちょっと遅すぎた感は否めないが、彼の復活を待ち望んでいた者として非常にうれしい。得点者の欄にファビオ・ジュニオールの名を見た時、「おおっ、ついに、ついにぃぃぃぃー!」と叫んでしまった。昨年ブラジルで15ゴールをマークした男に能力がないはずはない。23日のヴェルディ戦も動きの緩慢さはあったが、右サイドへの正確なロングパスにはうならされた。パスの位置的な正確性はもちろんのこと、球の強さも絶妙だった。小笠原でもなかなか出せないパスの質である。トラップ、パス、ミートの正確さはチーム一であることに間違いない。
フェルナンドも最後に仕事をした。
バックパスを楢崎がキャッチしてペナルティーエリア内で間接フリーキック。小笠原がちょっと触って、壁の下をすり抜ける鋭いシュート。貴重な2点目を追加した。

鹿島より上位だった3チームが負け、引き分けだったため、一気に4位浮上。どうにか意地は見せた形になった。これで水戸戦以降4連勝。天皇杯へのテンションはいやがおうにも上がるというものだ。次のフロンターレ戦は、関塚監督との対戦。「やっぱ鹿島に戻りてぇ〜」と関塚氏に思わせるくらいの試合を期待したい。
No.59 横井  甘いプロに喝(3)〜大分戦 04/11/21(日)19:08:42
17日にワールドカップアジア1次予選最終戦シンガポール戦が行われた。言うまでもなく消化試合に過ぎないが、鹿島から中田、本山、小笠原、隆行の4選手が選出、隆行を除く3人が先発出場した。

そして、中2日で大分戦があったわけだが、驚きの布陣だった。
中田、本山、小笠原の3人を初めてベンチスタートにした。確かに、次も中2日で東京V戦があることを考えると疲労の残る選手を温存するのは当然と言えば当然だが、今まで代表選手を絶対にはずさなかったセレーゾの采配としては極めて異例である。その理由は2つだ。一つは中2日で東京V戦があること。もう一つは、この試合がほとんど消化試合であるため、今のうちにサブ選手の試合勘を取り戻しておくことだ。目標は天皇杯、その前に無理はしたくないというのももちろんある。今まで代表試合で疲労の残る選手を使うことに対して批判を繰り返してきたサポーターにとっては納得の采配だろうと思う。

そしてファビオ・ジュニオールがようやく実戦復帰した。練習では好調との情報を得ていたので非常に楽しみであった。増田、大谷も再びチャンスを与えられた。野沢や本田を差し置いての先発、結果が求められる。

試合内容はニュースや新聞等の寸評と人づての情報でしか知らないため、詳細は述べられない。
ファビオ・ジュニオールはゴールを奪えなかった。周囲との意志疎通が未だ十分ではなかったようだ。しかし、それ以前に前半は大分の一方的ペースだったとのことからチャンスもそうそうなかったのではないかと思う。
増田、大谷も比較的無難にポジションをこなしたもののしっかりゲームを作るところには至らなかったらしい。その辺はやはり経験不足が出たか。

岩政がまたヘッドでゴールを決めた。今季4点目。頼もしい限りだ。正直戦力として実力発揮は来年以降か、と思っていたが、ワンチャンスであっさりと金古からポジションを奪ったあたりは実力を感じる。(金古が悪すぎたというのもあるが…)
ゲーム終盤に代表の3選手を投入し、深井、隆行のゴールで突き放して勝利した。疲れのある選手はやはり途中投入が正しいやり方なのか?先発だったらこううまくはいかなかったと思う。

いずれにしてもサブの選手はまだまだ力不足であることが判明した。だが、経験を積み、精進することでいずれ克服できるだろう。休む間もなくヴェルディ戦だ。リーグ戦ホーム最終戦でチームとしての力を見せてもらいたい。
No.58 横井  甘いプロに喝(2)〜天皇杯・水戸戦 04/11/21(日)12:55:48
いよいよ鹿島の天皇杯が始まった。
何が何でも取りたいタイトルである。そしてその初戦は水戸ホーリーホック。奇しくも初の茨城ダービーが茨城県民の日である11/13に開催された。

J2・9位の水戸がどんな戦術をとるかは最初から分かり切っている。守備を固めて無理な攻撃はせず、隙をみてのカウンターで勝機を窺う。個人技で劣るチームとしては当然すぎる戦略である。
鹿島としてはそれを見越してゴールを奪うことを考えなければならないのだが…

青木の試合後のコメント「引いて守備を固められたので攻められなかった」。愚かなコメントである。水戸が攻め合うサッカーをしてくるわけがない。それを前提にどう戦うか考えるのがプロである。しかも自分が見た限り、予想よりもガチガチに引いて守ってはいなかった。例え、パスを出すスペースがないとしてもどう打開するかの答えは至ってシンプルである。「個人技で穴を空ける」である。そして、個人の力関係から言えば、それは可能であったはずだが…延々とパスを回して様子を窺うサッカーをいつまでも繰り返した。臨機応変というものが不足しすぎである。果敢に勝負をしていった選手は何人いただろうか?根本戦術の見直しも必要だろう。

それとこの試合、あきれるほどシュートが枠に飛んでいない。苦しい体勢からのシュートならいざ知らず、比較的フリーで打ったシュートが枠に行かないのは技術不足というより、シュート1本の重みを理解していないからだろう。「この一振りで決める」という意識が希薄だ。漫然とシュートを打っているからシュート20本打って0点という試合が出てくるのだ。これはFWに限った話ではなく全員である。全員が一振りを重みを知り、シュート時の集中力を高める必要があるだろう。

確かに天皇杯初戦は苦戦することが多い。J1も7チームがぶざまにも負けた。だからといって反省を忘れてはならない。この試合は明らかにミスの多いダメな内容だった。準決勝で負けた去年の二の足は御免被る。天皇杯制覇に向け、意識高揚に全力をあげて欲しい。
No.57 横井  甘いプロに喝(1)〜神戸戦 04/11/21(日)12:33:17
ふがいない試合が続いている。
11月はけが人復帰と戦術浸透で一気にチーム力アップが図られるはずだったが、進歩を感じさせる試合がない。サポーターはかなり厳しい態度で見ていく必要があるだろう。さもなくば、去年の天皇杯の二の足を踏むことになる。

神戸戦は主力4人が欠場で厳しい状況ではあった。だが、とって代わる選手にとってはかけがえのないチャンスであり、むしろ期待の方が大きかったのだが…
増田、金古、フェルナンドはこの機会を完全に逸した。その重みを当分の間かみしめることになろう。

増田の試合後のコメント「イメージと体の動きが違ってしまった。何をしていいかわからなくなった。迷ってしまった」高卒ルーキーでしばらく怪我で戦列を離れていたことを思えばある程度やむを得ないかもしれないが、あえて厳しく言おう。プロ意識が低い。そのような心構えでプロをやっていくことはできない。小笠原・本山が出場できないことはわかりきったことであり、オフを返上してそのための練習をした。自分がゲームメイクをしなければいけないことはわかっていたはずだ。いざ試合に臨んでそれができなかったのは、不安を払拭するだけの練習を積めなかったことにある。己の失態でチームは大事なゲームを落とした。準備は万全でなくてはならない。プロとしての最低の心構えと覚えて欲しい。

フェルナンドは今年の飛躍を期待したが、完全にはずされた。ボランチとしての守備力は計算できない。後方からの組み立てのパスも皆無だ。前に出たときのつなぎは良いものがあったので、この試合の攻撃的な位置での起用は来年に契約をつなげられるかどうかの指標と考えていたのだが…結果は出せなかった。

金古は岩政に完全にポジションを奪われた形だが、この日もまったく修正が見られなかった。2失点両方に致命的なまずい守備…特に播戸の突破を許ししつこくユニフォームを引っ張ってPKを与えたのは話にならない。今年は実質ルーキーイヤーということである程度は大目に見たい。だが、もう2ヶ月以上プレーに修正が加えられていないのはプロとして意識と技術の両面で疑問を持たざるを得ない。チャンスを無償で与えられた重みがわかっていない。サブに戻り、何を修正すべきか、もう一度練り直せ!!
No.56 横井  一つずつ積み上げろ! 04/10/31(日)18:35:55
どんよりとした天候の中、様々な不安を抱えた横浜戦。
調子の出ない相手をどうにかねじ伏せ勝利。先週の騒動で熱くなっていたサポも少しは冷静になれたことだろう。すべてはこれからだ。

序盤は鹿島ペース。怪我の内田に代わって右サイドを任された青木がまずまずの動きを見せた。これまでも途中出場で幾度か右に入った青木だが、ポジションが中途半端で攻めた後の守りも遅く、チームのバランスを崩していた。この日はチャンスと見るや猛然とオーバーラップし、チャンスメイクしていた。ドゥトラが欠場ということで横浜の左が手薄になっており、前に空いているスペースを積極的に駆け上がったことは評価していいだろう。
小笠原は久々にらしい活躍だった。パスの精度がいい。1点目はFKをフリーの岩政にどんぴしゃり。2点目も鋭いボールで隆行のヘディングを演出した。3点目はゴール右からのFKで、中田が飛び込んだが触らず、そのままゴール。3得点すべてに絡んだ。守備もかなり中盤の広い範囲を追い回し、かなり貢献していた。小笠原には常にこのレベルを期待したい。
曽ヶ端も危険なプレーを3度も防いだ。再三抜かれていた鹿島の左サイドから1対1で2度シュートされたが防いだ。また、PA外で通ればキーパーと1対1というボールに素早い飛び出しで対応。相手より先に触れてクリアーした。ファーストステージの鬼神・曽ヶ端が復活するか?!


ところで乱入騒動について試合前、河津氏からミーティングという形で報告があった。確認したいこともいくつかあったが、聞いた限りではインファイトとしてやるべき部分についてはやったと感じたのでわだかまりはない。問題はあくまでインファイトという団体ではなく、違反者個人なのだ。
ここでその報告内容をお伝えしたい気持ちは山々なのだが、詳細部分で記憶があいまいな上に自分の解釈が誤っている可能性もあるので今回はご容赦願いたい。他人の言葉を伝えるのは難しいので。
No.55 横井  乱入は自分事 04/10/29(金)23:55:42
レッズ戦の乱入についてはずいぶん考えさせられた。自分も比較的近い位置であの騒動を見ていただけに思うことは多々あった。そうはいうものの、軽々しく論じられる問題ではなく、なかなか不用意な発言はできなかった。
しかし、やはり仲間である鹿サポーターには参考としてもらうためにもある程度提案しておくべきだと考え、意見を述べることにした。

投込み者や乱入者へ多くの批判が乱れ飛んでいたが、本当にそれで終わってよいのか?確かに厳罰は当然だが、感情論ばかりでは何もよくならない。怖いのは感情論がどんどんエスカレートしていくこと。乱入と関係ないものまで批判の対象にされてしまっている。一見正論でも感情からはき出されただけの意見では実りは生まれてこない。

憂慮すべきは、大半のサポーターが今回のことを自分達の問題として認識していないことだ。一部のならず者が暴れただけだと思っている。事実の確認や推量、検証を行おうとする者はほとんどいない。これは非常に危険だ。もっと自分自身へ問題を引きつけて今回の件を考えてもらいたい。


まず、投げ込みだが、問題のビール缶を投げたのはA氏と確認された。ピッチへの投げ込みはもちろん厳禁であり、非紳士的行為だ。高いところから投げ入れられる選手の身になってみるとよい。どれほど、侮辱的で恐怖なものか容易に見当がつくはずだ。
混乱を誘発したA氏の罪はもちろん重い。だが実は彼が投げる前に物を投げ入れた者が他に2人いる。一人は箸かばちのような棒を投げ、もう一人は紙コップのような物を投げた。恐らくA氏は彼らの投げ込みに調子を合わせる形で投げたのだろう。A氏が処罰されても物投げがなくなるわけではないのだ。自分が言いたいのは「他の2人も同罪だからA氏と同じく処罰しろ!」ということではない。物投げは感情の高ぶりによっては誰にでも起こりうるものであってサポ全員が意識してやらぬ、やらせぬようにしなければならないということだ。この時も投げた3人に対して注意したサポがどのくらいいたのか?違反者に周囲から厳しい目をさらすことが大切だ。また自ら感情の高ぶりを感じたときは手から物を放すようにすること。瞬間を乗り切れば過ちを犯す確率はぐっと減る。これを心にとどめておくだけでもかなり効果があると思う。


次に乱入について、本田が缶を投げ返したことが発端だが、ここも注意すべきことがある。それは缶を投げた者と投げ返された者は別人だということだ。本田が投げ込んだ場所はA氏の位置よりかなり低い場所で、報道によれば関係ない女性の付近に落ちた。投げ返された先がA氏なら問題なかっただろうが、実際投げつけられた者からすれば、「本田、この野郎、何をしやがる!」と感じたに違いない。そして、全力で応援した末に敗れた憤りがこの一事で爆発したのだろう。
彼らは最前列に近い者だったことから中核的な応援をしている者に違いないが、長年応援している慢心から「いざという時はピッチに入っても構わない」という思い上がりはなかったか?これは厳に戒めなくてはならない。
一般のサポではさすがに乱入までいってしまう者は少ないだろうが、あの時彼らの置かれた状況を推し量っておく必要はある。彼らに同情するためではない。「もし、自分が同じ状況にいたら、耐えられるのか?」という心構えを持つためだ。乱入は決して他人事ではない。

それから、発煙筒を焚いた者もいた。(試合前にたかれた煙は「ケムリ玉」というもので発煙筒とは違うらしい。「発煙筒ではないからいいんだ」という単純な問題ではないが、今回はとりあえず触れない)禁止物を持ち込むこと自体が根本的に問題であり、使用者には判明次第厳罰が下されるだろう。かつて発煙筒使用者は警察により逮捕された。自ら名乗り出て謝罪し罰をうけてもらいたい。
これも「禁止物を持ち込んだ一人の愚か者によって引き起こされた」と考えがちだが、それでは再発防止にはなるまい。実際には禁止物を持ち込んでいるサポーターは多数いる。投げ込まれた缶ビールしかり。ペットボトルや缶ジュースを持ち込んでいる人は相当いるはずだ。「自分はあいつらと違って間違った行動をすることはないから持ち込んでも大丈夫」と思っているのだろうが、もし、試合で感情が極度に高ぶった時もそう言い切れるかどうか?
我々は全員が自ら襟を正すべきなのだ。

批判の意見で気になるのは「インファイトは・・・」という言い方だ。インファイトはいくつかのチームの緩やかな連合体である。もちろん結びつきが強いチーム同士もあるだろうが。乱入者は恐らくインファイトのメンバーではあるだろうが、それで「インファイトは暴力集団」と言い放つのはいかがなものか?乱入者を必死に止めようとした者もインファイトであり、素晴らしい応援を演出しているのもインファイトだ。十把一絡げに言い放つのはそういう暴力と関係ないメンバーやチームも傷つけているのだ。少なくとも同じ鹿サポである者が「インファイトは・・・」という言い方をするのはやめよう。「一部の乱入者」という呼び方で十分だろう。同じ鹿サポの尊厳を傷つけてはいけない。

負けた悔しさは誰にでも巻き起こる。だが、例えサポが死力を尽くして応援し、選手が全力を尽くしたとしても、勝負は世の常・時の運だ。敗北といえども受け入れねばならない時もある。レッズ戦はそういう試合だった。今後もそういう試合があることだろう。切れてやけを起こすことはやめよう。

明日は横浜戦。一体乱入問題をどういう形でけじめをつけるのか、注目だ。
インファイトとしては、乱入者が誰であるかわかっているはず。今後、ともにやっていくためには、乱入者がサポと選手に対して真摯な気持ちで謝罪し、処罰を受け入れ、ルールを守ったひたむきな応援を誓約することだ。すべてはそこから始まる。謝罪なしにあらゆる主張は許されない。もし誠実な姿勢が見られなかったら…。
No.54 横井  戦いに終わりなし 04/10/24(日)09:52:21
多忙と個人的都合によりしばらくコラムを休止してました。

セカンドステージ制覇。10節にして早くも夢と消えた。
代表招集による調子の乱れ、ここにきてのけが人続出。それでも結果を出してほしかったが、ふがいない結果に終わった。だが、優勝はなくともあと5節ある。まだ5位ぐらいはねらえるはずだ。選手もサポーターもモチベーションを落としてはいけない。(誤解しないで頂きたいが5位で満足していいと言っているのではない。現実的な目標の方が戦い易いからと精神力を振り絞り易いから、あえてそう言うのである)

この成績の原因はやはり代表招集の4人がコンスタントに力を発揮できなかったことにあるだろう。そしてけが人が出た時の、あとに続く選手の力不足。うっちーこと内田は名良橋の怪我後、ほぼ全試合に出て持てる力を出してはいたが、チームを勝利に導くのには残念ながら力不足と言わざるを得ない。来季に向けては右サイドバックの即戦力を獲得することが急務となるだろう。青木、石川ももっと出てきてくれなくては困る。

戦術的にはコンパクトなサッカーを貫けなかった。体力切れと同時にあっけなく間延びするのはどうにかしなくてはいけない。

不満な結果ではあったが、実を言えば我々が思っているよりチーム力は上がっている。ゲーム支配率はファーストステージをはるかに上回っているはずだ。鹿島はこれからのチームと言えるだろう。特にけが人が続々と復帰するであろう11月からが真のアントラーズの戦いになる。「何をいうか!それじゃもう手遅れじゃないか!!」という人もいるかもしれない。だが、戦いは天皇杯はもちろん、来季にも繋がっていくものだ。常にベストの試合を目指して戦うことには、優勝がないとしても、意義がある。個人的には天皇杯制覇が大目標だ。11月はその礎作りの月となるだろう。

大きな落胆だったレッズ戦敗戦。だが、いつまでも下を向いているわけにはいけない。落ち込んだ気持ちではいいサポートはできない。サポーターは選手より先に気持ちを切り替えなくてはいけない。昨日は26000人のサポーターが集まったが(31000人からレッズサポ推定5000人を引いた)、これは継続しなくては意味がない。ホームゲーム残り2試合、集結をお願いしたい。

この敗北は永遠ではない。今日は負けた。それだけだ。故に自暴自棄を起こしてはいけない。希望せよ。勝つという意志をもて!ともに11月攻勢に期待しよう。
No.53 横井  さぁ取ろう、10冠! 04/08/15(日)21:16:25
いよいよセカンドステージが開幕した。
プレシーズンマッチではぱっとしなかったが、この柏戦にはベストに近い布陣で望み、1−0の勝利。今後に期待させる内容となった。チャンピオンシップ目指して突き進もう。

「コンパクトなサッカー」が今期の課題であるそうだ。攻守において中盤のスペースが問題だったが、それを本腰で修正する。実際、ラインを高めに保とうとする意識が見える試合だった。そして、サイドの攻撃参加。新井場と名良橋が交互に上がる厚い攻撃はファーストステージにはほとんど見られなかったもの。ダイレクトやワンタッチのパス交換で抜けていくシーンも散見され、まだまだ完成度は高くないものの今後の攻撃には期待できそうである。

注目のベルギーから復帰した鈴木隆行は、代表で見せた粘りのプレーそのままを見せてくれた。倒されず、譲らず、ボールをキープ。シュートチャンスを狙う姿勢も多く見られ、もはや02年当時の隆行はいない。あとは早めにゴールを奪ってほしいものだ。

本山、小笠原はスポットでいいプレーがあったものの、全体としてはやや精彩を欠いたか?アジアカップフル出場の隆行の方が頑張っていたぞ。試合後のコメントでも出来の不満はあったようなので、次節の修正を期待したい。

新加入のバロンは後半30分からの登場となった。むろん、あの高さは健在だが、この試合では点を取らせようとするパスもほとんどなくゴールはならなかった。彼を単なるターゲットマンとして扱うことなく、点を取らせる正確なパスを供給してもらいたい。

ベストメンバーなら今後はかなりいけるという手応えを感じた。今期3戦していずれも一方的に攻め込まれた柏を相手にゲームを支配しての寄切り相撲。やっとチームとして成立してきた気がする。ただ、今後も代表でメンバーが抜けることが多々ある。その時の選手層の薄さが少々不安なところだ。野沢、増田、深井、中島あたりが出場機会に力を発揮できるかが、今期制覇の重要な要素になるだろう。
あとはコンパクトなサッカーを忘れることなく、得点、勝利を目指して一丸となってくれることを期待する。チャンピオンシップは今年が最後。セカンド、そしてチャンピオンシップを制覇し、最後には「やっぱり鹿島だ」と思わせる存在感を示したい。
サポーターもモチベーション十分だ。さぁ、やってやろうではないか!
No.52 横井  平瀬退団の衝撃 04/08/08(日)10:44:41
セカンドステージ開幕を目前に控えて熊谷に続き、平瀬が完全移籍となった。
この時期に2人も完全移籍というのはあまりないことなので大きな衝撃を受けた。

平瀬には特別大きな理由がないが、思い入れがあった。この選手をなんとか一流にしたいという思いが。それは平瀬の歩んだ苦難の道のりを見てきたからかもしれない。
同期の柳沢がすでにぼちぼち活躍してきた97年セカンドステージ初出場の機会を得た。当時のFWはハイレベルな選手が揃っており、高卒の新人が簡単に出場できる状況ではなかったが、アジアクラブ選手権がJと同じ日に開催され、鹿島は2チームに分けて戦うはめになった。そこで平瀬に出番が回ってきた。無論サブではあったが。柳沢はサポの期待を一心に背負い、それなりの活躍をしていたが、盤石な鹿島の未来のために次に続く選手が出てきて欲しいと思っていたので平瀬がどこまでやれるのか注目した。結果は途中出場するもゴールできず、エムボマ率いるガンバにVゴール負け。翌日の新聞に「結果を出したかった」という無念のコメントがあり、悔しさがひしひしと伝わった。それからだ、平瀬の活躍できる日を望むようになったのは。

その後、CFZに移籍し池内とともにブラジルで修行を積んだ。当時無名に近い平瀬に関して一般の新聞がこの武者修行について大きく取り上げたこともあった。この悪環境でのサッカーは平瀬にハングリー精神を与えた。

オリンピック代表への道が開けたのは99年のアジア一次予選直前だ。これもアジアカップウイナーズカップでの出場がきっかけだった。格下チーム相手とは言え、大量得点をマーク。トルシエがにわかに注目し「鹿島が素晴らしい選手を隠していた」と言わしめたほどだ。本人はこの試合に関して「関係者から期待されているのはわかっていた。だから今日はなんとしても結果を出したかった」という苦労人らしいコメントを出した。オリンピック代表入りは当確だった柳沢の数倍うれしかったものだ。

そしてご存じの通りの大活躍でアジア予選を突破。一躍時の人となった。
だが、ここから凋落が始まった。やはり一気に環境が変わるとそれに順応するのが、難しいのか…
すぐに日本代表に上り詰めたが、喜びもつかの間ノーゴールに終わり、あっという間に代表からはずされた。五輪本戦でも高原にポジションを奪われ控えに回り結果を出せなかった。
五輪後のリーグ戦やナビスコでは活躍したが、途中怪我により脱落。01年の開幕直前合宿でも怪我をし、ここにきて実力を発揮することができなくなった。01年はノーゴールで一部サポの汚いヤジはここから始まった。とは言え、CSでは値千金いや万金の、奇跡の同点ゴールをたたき出し面目を保ったのだ。
だが、その後、起用方法の問題などもあり大きな活躍をできず、ついにチームを去ることとなってしまった…

確かに01年以降の平瀬はいい活躍をしていない。03年の足元のボール処理などはちょっと考えられないほど悪かった。だが、鹿島が苦労して鍛え上げたストラーカーだ。やはり思い入れはある。理由は皆無に等しいが、自分は前から長谷川の後継者は平瀬と思っていた。長谷川が引退試合でユニフォームを渡そうとしたのを見て「あ、長谷川もやはり同じような感覚で平瀬を見てたんだな」と感じた。それだけにチームを去るのは残念でならない。長谷川も残念に違いない。

今まで不当で的はずれなヤジに耐えてよくぞここまできた。お前をダメにしたのはあるいは我々サポの対応のまずさだったかもしれない。今はとりあえず、新天地で頑張ってくれとしか言えない。鹿島から再びオファーがくるくらいの活躍を期待している。でも、鹿島では点取るなよ。
最後に。平瀬よ、今までありがとう…
No.51 横井  親善で終わるな 04/07/31(土)23:16:04
明日はバルセロナ戦である。

FCバルセロナ、言うまでもなく世界に冠たる強豪チームだ。
そして、対する我が鹿島は日本代表が不在。かなり苦しい試合が予想される。だが、それでも勝ちに行かねばならない。
かつてASローマとの親善試合で0−6のボロ負けを喫した。その後、その経験を活かして鹿島は強くなったか?答えは否だ!そう、負けて得るものなど何もない。強豪だろうが、なんだろうが、勝たねば意味はないのだ。
ここは金儲けにやってくる奴らに鹿島と対戦したことを後悔させてやろう。いや、やらねばならない。遠征の疲れもある。勝機はあるはずだ。

ところで、今回は国立開催となり、憤りを感じているサポも多いと思う。
何故ホームでやらないんだ!と叫びたくなるのも当然だろう。
だが、それはいちがいにチームの交渉能力のせいとは言えない。カシマで満員になるか?という問いに自信をもってYESと答えさせることができなかった我々サポにも大きな責任がある。確かにふがいない試合が続いている昨今、無駄足を運ぶのはいやだというのも理解はできる。だが、仮にも自分がチームを支えるという自負のある人はホームゲームに行って応援しよう。そういう積み重ねが実績となり、きたるべき世界の鹿島への一歩となる。


さて、バロンの獲得が発表された。
自分的にはもう2年前にやるべき補強だと思っていたのでちょっと遅すぎる気もするが、この時期としては妥当な補強だと思う。これで前線は隆行にバロンと高さで大きく有利になる。今までと違う戦術が可能となるだろう。あとは中盤、特にボランチの選手の奮起が鍵だ。サイドからのクロスの精度もより重要となるだろう。バロン本人も優勝するために来たと言っている。活躍を期待したい。
No.50 横井  来る者、去る者 04/07/04(日)20:51:33
熊谷浩二がベガルタに完全移籍となった。
自分にとっては突然の話だったので、最初は「レンタルの間違いじゃないのか?!」と疑った。致し方ない部分があるとはいえ、残念である。その真相はよくわからないが、最近ではベンチにも入らず、セレーゾの戦力構想からはずれたことで自ら移籍を志願したのではなかろうか?
昨オフ、戦力的に厳しいという理由で相馬・秋田を解雇しておきながら、ここ3年ほとんど働いていない熊谷を解雇しなかったのは、怪我さえ治ればまだやれるという見込みがフロントにあったからだと思う。それを今このタイミングで「やっぱりダメだ」と切り捨てにかかるとはちょっと思えないからだ。

それはさておき、熊谷は出場試合で本当にいい仕事をしてくれた。
今の鹿島の不振は99年の熊谷の怪我から始まったと言っても過言ではあるまい。とにかく、攻守に運動量で勝負するタイプであり、怪我さえなかったら今の鹿島に最も必要なタイプのボランチだ。
特に印象に残っているプレーは99年セカンドステージの浦和戦。怪我からの復帰戦で低迷するチームを救う同点ゴール。決めた後、レッズのDFザッペーラを押しのけて右手を挙げて走る姿にこちらも大喜びしたものだ。
あと、似たような場面で00年天皇杯ガンバ戦。リベンジに燃えるガンバに一進一退の攻防が続いたが、延長前半、小笠原のコーナーキックからガンバFW小島のマークを振り切ってヘディングVゴール。これも苦しい試合でよくぞ決めてくれた、というゴールだった。
すべては怪我に泣かされたサッカー人生だった。それがサプリの摂りすぎによる骨肉の弱体化のせいなのかどうかわからないが、現実的に今後鹿島でレギュラーを張っていくのは難しいだろう。鹿島にも毎年大怪我で戦力にならない選手を置いておく余裕はない。そう考えればお互いやむを得ない決断だろう。
素晴らしいプレーをありがとう、熊谷。できるだけ怪我のない第2のサッカー人生を歩んでくれ。

その一方で鈴木隆行が復帰した。
帰国した時点ではベルギーでのプレーを希望していたので、復帰してもどうか?と思っていた。だが、復帰会見のコメントを見る限り、鹿島やサッカーへの姿勢が大きく変わった。「鹿島が優勝できるよう全力をつくす」「点を取ることが責任だと思っている」「自分は器用なプレーヤーではないのでシンプルなプレーを心がける」・・・
なんということだろう。僕らはその言葉を待っていたのだ!隆行復帰で即決定力不足解消などと楽観的なことは考えていない。だが、この言葉を聞いた以上は全力でサポートしようというものだ。少なくとも、平瀬や本山に足りない高さとフィジカルの強さがある。FWの組み合わせにも幅ができるだろう。あとは現実で結果を出すことを強く望みたい。今日は早速浦項(ポハン)スティーラーズ戦でゴールを決めた。その感覚を忘れずナビスコも戦ってくれ!

柳沢はイタリアのメッシーナに再びレンタル移籍となった。
復帰を強く望む声がサポーターにもあったようだが、それはいけない。あまやかしてはいけないのだ。鹿島でエースたり得なかった柳沢が、よりレベルの高いイタリアでプレーしようと言うのだ。一片の甘えも許すべきではない。「結果を出すまで帰ってくるな!」と追い返すのが本筋だろう。契約内容については完全移籍でないので、サンプと同じ道をたどる可能性も大きい。同じ轍を踏むかどうか、ひいては柳沢が本物かどうか、見極める1年になるだろう。
この契約は鹿島にとって少々のレンタル料が入っただけなので、熊谷の移籍金をプラスしてもすぐ強力外国人招聘というわけにはいくまい。しかし、補強のタイミングとポジションを間違えてはいけない。

ナビスコ予選、セカンドステージに向け、どうチームが変わるか、より大きな責任がフロント、監督にかかることになる。
No.49 横井  04前期の評価 04/06/26(土)19:56:17
最終成績は
7勝3分5敗 勝ち点24 5位

不合格である。目標2位以内を掲げた自分だが、3位ならばよし!と思ったところで5位まで転落。順位もさながら、7勝というのもまったく評価できない。かろうじて勝ち越しただけではないか?前期の半分も終わらないうちにジュビロと勝ち点10差は話にならない。
警戒していたけが人についても例年と同じく続出してチームのバランスを崩した。この点はまったく改善される兆しがない。選手個人のコンディション管理もかなり問題と思われる。
最後に来て減ったが、警告の枚数が多すぎた。退場者が出た試合が1ステージで5試合?こんな年があっただろうか?審判のミスジャッジがあったにしろ、ラフプレーや無駄な抗議をやめ、できうる限りカードをもらわないように努めなくてはならない。それがセカンドステージの大きな課題の一つだ。

○試合ごとの評価
簡単に流れを振り返ってみたい。

1 G大阪:昨年と変わらず攻守の切り替えが遅く進歩なし
2 清水:前半ガタガタの内容だったが、後半見違えた攻めで逆転。不安定さを露呈。
3 名古屋:リアクションサッカー同士の消極的な内容。セットプレーで得点してかろうじて勝つ
4 市原:ゲームはコントロールしていたが、サンドロのシミュレーションにかかった曽ヶ端が退場。先制するも痛恨の逆転負け
5 新潟:絶対に落とせないゲームだったが、後半受け身になる悪癖が出て追いつかれるふがいなさ
6 C大阪:これも絶対に落とせないゲームだったが、序盤から後方でミス連発。早々に金古が退場。後半にはあっさりPKを献上して先制。必死で攻めたが時既に遅し
7 神戸:泥沼からはい上がるラストチャンスの試合。増田の活躍で快勝。ようやく息を吹き返す
8 浦和:やや持ち直したもののチームが機能しているとはいえず。浦和には大した強さはなかったが、エメの個人技でやられた
9 大分:序盤に得点し中盤以降受け身になる相変わらずの展開。しかし、無失点で乗り切り、後半にも3点目を獲得
10 柏:いい出足でゲームを完全に支配された。だが、中田の投入で流れを引き寄せ、ロスタイムに石川が決勝ゴール
11 F東京:東京のラフプレーとそれを流す審判に苦しめられた。ゲームの主導権はほとんど東京に奪われた。この試合にて実質的に優勝はなくなった
12 広島:ナビスコで最低の試合をやった後、どこまで持ち直すかだったが、暑さに負けず粘り、執念の2得点で3位浮上
13 東京V:序盤決定的シーンを作り出すも決まらず、東京Vのペースに。思いとおりに点が決まっていく東京Vに対し、不用意なプレーで退場者を出す鹿島。この敗北により数字上の優勝の可能性もなくなった
14 磐田:意地にかけて優勝させないという気迫で磐田を圧倒。試合内容的には互角ながら、流れを保ち、ロスタイムに岩政の決勝点をたたき出した
15 横浜:意地を見せるはずが、前節よりやや出足が遅い。3バックの守備である程度もちこたえたものの、攻撃の組み立てはさっぱり。退場者を出したところで勝負あり。5位まで順位を落として前期終了。

思いおこせば、とにかくゴールに関して勝負弱い。今年は攻撃力アップが課題だったはずなのに何をしていたのか?セレーゾが推進中だと云う「改革」が攻撃力アップもしくはパスの精度を高めるようなものでないなら後期も同じ結果となるだろう。この点については厳しく問うて行きたい。
守備もまだまだ不安。失点が少ないのは曽ヶ端が5〜6点防いでいるためだ。連携アップとクリアの正確性が要求されていく。

前期は内容も結果もダメだった。ただし、チームの完成度は少しずつ上がってきている。セカンドにはもっと戦える軍団となることだろう。その前にまずはナビスコで勝ちたい。
No.48 横井  この屈辱は忘れぬ! 04/06/26(土)19:03:35
最終節、優勝をかける横浜との一戦。意地でも優勝を決めさせるわけにはいかなかったが、惨敗した。この試合で得たものは何もない。強いて言えば付け焼き刃の3バックでは勝てないということがわかったということぐらいか?この借りは後期優勝以外では返せない。後期優勝とCS制覇は04年の絶対命題だと思ってもらおう。

ジュビロ戦と同じ試合が連続でできるほど、鹿島の完成度は高くない。それはわかっていた。だが、あのモチベーションならば、かなりいい試合をするはずと思っていた。しかし、・・・
ここにきてリアクションサッカーへ戻してしまったトニーニョ・セレーゾには大きな責任がある!
この試合は後期につなげるための試合であり、付け焼き刃の手法で勝ちを拾いに行く試合ではなかったはずだ。まして、3バックで一日の長がある横浜に対し、「ドゥトラを押さえる」という受け身の目的から戦術を変えるのではジュビロ戦勝利の勢いを消すことになる。中盤のパスはほとんどつながらず、サイドの攻撃参加のみが頼みの綱の状態。発展途上の選手達に器用にフォーメーションチェンジをこなせというのが無理だ。
シュートを枠に飛ばす能力も不足してることが、あからさまだった。新井場、平瀬、名良橋と決定的シーンを作るが、ほとんど枠にいっていない。中盤でパスがつながらず、延々とマリノスにゲームを支配されている状態ではなかなかいいシュートも打てないだろうが、逆にそういう時に決める勝負強さがほしいのだ!
FWの決定力、中盤の運動量・構成力をもう一度やり直し、短いオフで立て直してこい!
No.47 横井  2ndステージへ向け最後の試金石 04/06/20(日)20:12:06
今週はめまぐるしい一週間だった。最終節へ向けて3試合を再チェックする。

6/13:広島戦

サービスデーだったらしく、27000人ものお客でにぎわったビッグアーチでの広島戦。前回の最低試合からどれだけ修正できたかがポイントになった。
暑さが柏戦と同じだったため、下手をすれば前回の二の舞を演じることにもなりかねなかった。前半はパスが繋がらなくやきもきの展開。広島がかさにかかって攻めるようなことをしなかったため難はなかった。ボールへの反応と出足についてはさすがに修正された。しかし、どこで体力が切れるかが恐れるところだ。
勝利を呼び込んだのは野沢の獲得したPK。これで流れを引き寄せた。粘りで広島の攻撃を止め、終了間際に3位浮上を決定づける中田のゴールで勝利。
内容はよいと言えないが、粘り勝ちで数字上の優勝の可能性を残した。


6/16 東京V戦

広島に勝ったことにより、にわかに優勝の文字を持ち上げられた鹿島。むしろ、モチベーションを保つのは非常に難しい戦いだったと思う。「優勝を狙う」と口だけで言って見てもジュビロが1分けしただけで終わる優勝争いは非現実的だ。
無理とわかっていながらあきらめず戦う・・・。なかなか力を出し切れるものではない。
試合内容はテレビの録画で確認しただけなので多くを語れない。
名良橋の退場はいつかやるだろう失態をこの試合でやってしまったに過ぎない。無駄なバックパスを不用意に行う悪癖はこの数年まったく改善の兆しがない。確かにいいクロスや強烈なミドルシュートは放った。だが、基本的なプレーが雑なので信頼がおけない。ベテランには、ベテランらしい落ち着きとチームを鼓舞する精神力がほしいところだ。
0−3という散々な結果ではあったが、前半のパスワークや決定機の演出を見る限り悲観すべき内容ではないと感じた。逆にヴェルディに勝ち運があった試合だと思う。優勝争いについては、磐田の引き分けでどちらにしても終わっていたので論ずるほどのことではない。


6/19 磐田戦

優勝が数字上なくなって、どんなモチベーションで戦えるのか、それがポイントだった。「胴上げ阻止」「意地を見せる」それが口先だけかどうか?

サポーターも含めたモチベーションは高かった。広島戦をはるかに上回る運動量、出足。守備も相手の前に体を入れようと粘りを見せる。磐田の西が出場停止のため川口が代わりに出場したが、新井場は攻守においてことごとくうち勝った。
内田も体を張って藤田をよく防いだ。磐田全体があまり調子がよくなかったが、それを差し引いても鹿島のファイティングスピリッツは賞賛に値する。内容は五分だったが、流れが鹿島に来ていたので負ける気はしなかった。応戦していて何か「気」のようなものが体に流れ込んでくる不思議な感覚を覚えた。ロスタイムのコーナーキックは選手もサポも勝負どころだとわかっていた。途中出場の岩政が値千金の決勝ゴールをたたき込む。歓喜にわくサポ。勝つという意志をもって強敵に勝った。この意義は大きい。

ナイスゲームではあったが、次節も勝たねばただのピエロになる。選手もコメントからすればそのことはわかっている。次も勝とう。セカンドこそ優勝するチームとなるために。


ところで、今回から試合前の選手紹介で監督の時はブーイングをすることとしたようだ。理由は成績不振。優勝するまで続けるとのことである。最初は「監督更迭の意思表示かな?」と思ったが、「優勝するまで」ということは監督への叱咤激励という意味なのだろう。
自分は拍手もブーイングもしなかった。セレーゾに責任はある。監督交代も時期は選ぶが、いずれ必要不可欠だ。だが、罵倒するほど悪いことをしているわけではない。監督一人が悪いわけでもない。試合前からブーイングというのもちょっと気が引ける・・・
これについてはしばらく様子見になりそうだ。
No.46 横井  この不出来は油断か無気力か? 04/06/05(土)20:07:49
まずはお詫びしなくてはなるまい。
「横井、お前が「カップ戦も見に行くべきだ!」というから見に行ったら、なんだこの試合は!?責任とりやがれ!!」
・・・と言う方がいたら深くお詫び致します・・・。申し訳ありませんでした。

だから言ったのだ。
最下位柏だから勝てるという保証などどこにもないと!
暑さのせいか、油断かわからんが、とにかく動かない鹿島。前で平瀬や野沢がキープする場面で誰もフォローに行かない。2〜3人に囲まれキープし続けられないのが目に見えていてもだ!これがチームか?多人数でやるスポーツか?

更に中盤でパスミスを繰り返し、どんどん相手に勢いをつけさせてやる親切さ。あきれてものが言えない。ルーズボールは恐らく9割方レイソルが拾っていた。レイソル側から見れば快勝だ。暑さがあったので、前半を休んで後半しかける作戦か?とも思ったが、後半も内容はほとんど変わらなかった。ビハインドで何故攻めようとしない?レイソルがそんなに素晴らしかったか?そうは思わない。普通のサッカーを普通にやっただけだ。ただ、鹿島が柏をやりやすくお膳立てしただけのこと。

これでは、観客がスカスカでも文句は言えない。
ホームでの勝利の重要性を思い出せ!一ファンとしてこんなゲームはもう願い下げだ。
ただ、一つだけ言えるのは、まだまだ鹿島は安定した戦いができるチームではないということ。小笠原がいなかったから負けたのではない。快勝とダメゲームを繰り返して、少しずつ前進するしかないだろう・・・
No.45 横井  カップ戦にかけろ! 04/06/04(金)23:38:26
明日はナビスコ予選の第4節、ホームの柏戦。

相変わらず、観客が1万人を割ろうかという寂しさである。
なぜだ?カップ戦だと内容が違うとでも言うのか?それともカップタイトルはどうでもいいというのか?

もう昨年のナビスコ決勝の悔しさを忘れたか。忘れてないなら獲りに行くべきだ!
何より10冠に最も早いタイトルではないか。

レイソルはここのところ調子を落としてはいるが、到底あなどれる相手ではない。俺たちの後押しが必要となるだろう。
明日は当日券もでる。茨城各地からのツアーバスもでる。上野直行バスも出るようだ。(鹿島オフィシャルページ参照)
一つカップタイトルにかけてみるのもいいのではないかと思う。
No.44 横井  代役が大活躍 04/05/30(日)22:04:50
リーグ戦が一時中断となり、ナビスコ予選が再開された。相手は(一応)首位のヴィッセル。対する鹿島は日本代表に選出された小笠原・本山を欠く布陣。予選突破のためにはなんとしても勝たねばならない試合だ。

代表2人を欠くとは言え、大胆な布陣で神戸に乗り込んだセレーゾ。
FWに野沢を起用、攻撃的MFにフェルナンド、ボランチに怪我から復帰の本田が入った。懸念は怪我がちのフェルナンドとファビオの先発起用。どうなることか、不安がよぎった。

開始早々、最大のピンチを迎える。大岩のファウルで神戸にPKを献上。今日も苦しい展開か?!と思われたが、この日も曽ヶ端には鬼神が宿っていた。カズのキックをズバリの読みでセーブ。これが試合の流れを決めたようだ。

試合を見た方の話では本田がかなりよかったらしい。先制点はその本田から右の野沢へのパス。胸トラップでそらしてDFを抜いた後、GKとの1対1を見事に決めた。このシュート、うつタイミングとシュートの精度が抜群だった。ワンテンポ遅れたらコースがなかったかもしれない。

2点目はまたも野沢。名良橋のクロスにDFとの競り合いに勝って地面にたたきつけるヘディング。

そして3点目のフェルナンドのFKは圧巻だった。35メートルの長距離カノンを直接たたき込んだ。まさか、あの距離で入るとは会場のサポも思わなかったことだろう。新しいカリアゲヘアーの効果か?!

とりあえず、この勝利で首位に躍り出た。次の柏も調子が出ていないとは言え、簡単な相手でないことはリーグ戦で実証すみ。何とか勝って予選突破に王手をかけたい。


ところで、ファビオ・ジュニオールのことで、少々誤解があるようなので申し上げます。

よく「ファビオ擁護派」とか「推進派」とかいう言い方を見かけますが、自分はそのようなものではありません。そもそも派閥とかいう狭い枠で見ることは有意義ではないと思います。
ファビオとチーム状況を総合的に見ることなく、いたずらに批判を繰り返すサポが多いようなので、「まず見るべきとこを見てからの判断でしょう」という願いから取り急ぎ書いたものです。

たまに「俺はファビオ擁護派だったけど、もう我慢できない!」という書き出しの意見を見かけますが、我慢できなくなるのは当然でしょう。だって「我慢」しているのだから。ファビオを評価していないという点では批判してる人と同じと言えます。

ここまで無得点であることがいい結果なわけはありません。得点しなくてもいいというつもりも毛頭ありません。プレー内容のすべてに満足しているわけではありません。

ただ、今までの悪しきチーム状況で活躍の場面が多く与えられたかと言えば、そうではありますまい。そして、冷静に見れば、そのボールキープ力でチームを助け、又トラップやミートの正確さを持っており、ひざの水を抜きながらのプレーであったところを考えれば、まだ期待する余地があると言えないでしょうか。
それでも総合的判断をして「いや、やはり期待できない」というならば、それは個人の判定なので批判する要素はありません。

柏戦やFC東京戦のファビオは精彩がなかったと思います。あのレベルで試合に出続けられては困るでしょう。ひざの具合がやはり悪く、手術に踏み切ることになってしまいましたが、完治するならば、一刻も早くするに越したことはありません。復帰後のできで真価を問うことになるでしょう。

ただし、今後は今まで以上に、中盤又はサイドの選手によるしっかりしたゲームメイクが必要になります。いい加減なパスを前線に送ることは許されません。平瀬や深井にはそんなダメパスのコントロールは困難です。今後はFWよりも中盤の選手がより高い意識でプレーすることが重要になるでしょう。

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