横井のひとりごと

No.43 横井  目指せ、上位進出! 04/05/23(日)18:16:22
逆転優勝を考えるなら当然勝利を狙わねばならいFC東京戦。
負けに等しい引き分けだ。11試合を終えて勝ち点18。ということは6勝5敗と同じである。優勝についてはもはや考える段階にない。残り全勝で上位進出、具体的に言えば2位を目指してセカンドステージに備えるのが目標になる。

中盤に中田が戻り、攻撃的MFに新井場を入れた布陣、代わりにフレッシュな増田が控えに回ったことでどうなるか、難しいところだ。新井場は要所で駆け上がりチャンスを作っていた。本山はいつになく積極的な守備に走り回り小笠原をフォローした。中田は中盤の守備で確かな計算ができた。パスミスが多かったことはあるが、中盤の構成力は増したという手応えは感じることができた。

他方、ファビオ・ジュニオールに精彩がない。序盤は積極的にゴールを狙ったが、無用なキープが多すぎた。空中戦でもほとんどジャンプしないで競り負けていたところを見ると、ひざの怪我は思わしくない。チャンスメイクに大きな貢献をしてきたファビオだが、昨日ぐらいの中盤のできが続くなら今後はチャンスメイクよりゴールが仕事になる。今までは中盤の動きだしの遅さから、十分にキープしてためを作らねばならなかったが、それは改善されつつあるのでキープするより簡単にはたいてゴール前へ駆け上がるようなプレーに切り替えていかねばならない。
ただ、今はコンディションを上げることが先決。セレーゾは怪我上がりの選手を無理に使って潰すような愚を犯してはならない。エウレルやクラウデシールの例を見るまでもなく、体調不足の選手を使い続けると大怪我の元だ。自重を強く求める。同じことはフェルナンドや名良橋にも言える。彼らを無理に使う必要性は今の鹿島にはない。

監督は小笠原を暗に非難したようだ。
確かにパスミスは多すぎたが、仕事量はあのぐらいが妥当ではないだろうか。代表招集よりもキャプテンマークがなくなったことの方が影響したかもしれない。もちろん、あの程度では小笠原に求められるレベルではない。はがゆかったのは小笠原自身だろう。彼のファイティングスピリッツを信じたい。
膠着状態で増田を使わなかったのは何故だったのか?彼がここ最近の鹿島のいい状態を作り上げていたことぐらいわかるはず。流れを変えるという意味でもベストだと思ったがどうだろうか?

来週から、リーグ中断でナビスコ予選に移る。
ナビスコでは前回と同じく、控え選手に多くのチャンスを与えて欲しい。ジュニオールを休ませ、平瀬・中島、代表で小笠原・本山が抜けた穴を増田・野沢或いは大谷を使い、チームを活性化させる。それが、セカンドステージで活きることは間違いない。チームは上昇中、勝負はまだ先にある!
No.42 横井  ファビオ批判について 04/05/16(日)13:44:59
開幕2連勝のあと、勝ち星がないレイソルとの対戦。
とはいえ、こちらも相変わらずのけが人の多さと小笠原の出場停止で苦戦はまぬがれないことが予想された。
攻撃的MFには増田と野沢のテクニシャンコンビ、ボランチには熊谷が復帰。しかし、小笠原がいない中盤の組み立てと守備が不安ではあるところだ。

柏は予想以上の出足で攻め続ける。中盤前目から厳しいプレスでボールをキープ。鹿島は守備も攻撃もまったく形が作れない。「このペースが続くわけはない」と思っていたが、まったく落ちることのない柏の出足。一方、小笠原を欠きボールの落ち着きどころのない鹿島は、野沢・増田のダイレクトパスで攻撃を組み立てるものの、ほとんどボールをキープできず、防戦一方となってしまった。

光明は中田の投入後。怪我を恐れぬ積極守備と中盤のキープでボールを落ち着けた。怪我明けの中田に頼りたくはなかったが、今の鹿島にはやはりこの男が必要だった。
決勝ゴールは後半ロスタイム。野沢から縦に抜けた新井場にパス、中央に流して右に抜けていったボールを、上がってきた内田が折り返し、中央に詰めていた石川が決めて決勝ゴールを挙げた。石川が全体として攻守に安定したプレーを見せていたので結果が出たのは今後に繋がる。大苦戦だったが、劇的な勝利で勝ち点3を拾えたのは大きい。今後けが人が続々と戻るという好材料もある。最後まで優勝争いに食い下がる粘りを望みたい。


ところで、昨日試合を見に行った方から「ゴール裏でのジュニオールへの罵声がひどい!」という話を伺った。昨年の平瀬のような過度の批判にジュニオールがさらされてははなはだ心外であり、ゆくゆくはチームの不振を招きかねないので、今のうちに言っておきたい。

ファビオ・ジュニオール、開幕以来無得点である。確かにFWとして得点は必要。その点非難があるのはやむを得ないところだ。しかし、だからといってジュニオールが、何もしていないとか、役に立たないとか評価するのは大間違いである。その批判のほとんどが、局面だけを見て試合の流れを見ていないので的をはずしている。ジュニオールに不満のある人へ、今後の観戦に役立つ視点を示しておくのよく読んで欲しい。

○「足が遅い」という評価
 ボールを追っていくときなかなか追いつけない場面を見て言っている批判と思われる。しかし、実際のスピードは普通だ。エウレルやエメルソンをイメージしてるからこういう批判になる。ああいうスピードは例外の爆発的なスピードであり、ファビオは当初からそういう部分での期待はされていない。しかも、追いつけなくて当然とも言える無理なスペースへのパス又は早すぎるパス、そういった難しいパスが多いのに、それに追いつけないファビオを批判する。これはおかしい。追いつけるパスかどうかぐらい判断して罵声を飛ばしてもらいたいものだ。

○動きが鈍い
 確かにパス出しが遅いシーンがある。ただし、彼には前線でのボールキープが求められている。ゆっくりボールをもって動かしていることが鈍いというのかどうか。2,3人に囲まれてボールを奪われるシーンのほとんどは味方のフォローがないためだ。にもかかわらず、独力で抜いていくシーンも多い。その時の動きの鋭さを見てはいないのだろうか?シュートも鋭い。弾道も低めでミートの正確さもありそうである。

○高さでの競り合いに弱い
 高さで競り勝つシーンもあまり多くない。確かにさほど強くはないだろう。だが、パスの質に問題が多いということをよくみてほしい。無理な位置へのボール(相手サイドに有利な位置など)、競り合いが困難な浮き球、更に言えば味方が周囲にいないため頭で落とす落としどころがない場面のなんと多いことか。これも秋田やマグロンなんかとの比較で見ると批判になってしまう。

○ゴールがない
 指摘のとおりでノーゴールはいただけない。ここまで1試合に2,3度はチャンスがあったことを思えば、決めるべきである。だが、チームのチャンスメーカーがファビオにあった形で点を取らせようとしていないことも問題だ。さらには前線でのポスト、キープに忙殺されており、シュートに集中できない難もある。今は得点以外の仕事が多すぎるので、日本のサッカーに慣れるまではすべてはこなせないという状況だろう。

ファビオをはずせ、クビにしろ、ベベットと同じだ!、という声がある。
では、一体誰が彼の代わりになれるのか。あれだけのテクニックとキープ力のある選手を限られた予算で探すのは困難だ。あのキープ力あってこそ今の鹿島はチームとしての形をかろうじて保っているし、小笠原や本山がフリーになれる要因もそこにある。平瀬にポストをさせたら昨年と同じ木阿弥になるのはわかりきっているではないか。平瀬を生かすにもファビオは必要。チームの中で機能していなかったベベットと比較するなど論外である。

では、エメルソンやウェズレイが代わりにくれば問題解消か?そうも思わない。
彼らが入ったらどうなるか、想像してみるがいい。中盤もサイドもまだまだ安定しない今の状況では、結局センターフォワードがチャンスメイクに回るしかない。さらには、彼らの個人技頼みのチームとなり、組織力の底上げに支障がでる。浦和はエメルソンをてなづけるのに3年かかったのだ。

今、鹿島上昇のための最短の近道はファビオ・ジュニオールその人がチームにフィットしゴールを挙げていくこと。彼のもつ高いスキルをみすみす捨てる手はない。批判の目を捨てて、もう一度ファビオを一から受け入れ直してみてはどうか。
No.41 横井  勝つ時は勝つ 04/05/09(日)21:40:03
惜敗した浦和戦からわずか4日後、ホーム大分戦・・・
浦和戦の鬱屈した精神状態から脱出できるかがポイントだったが、なんのその、神戸戦に続き好ゲームを演出した。
大分は好調を持続しており、決して楽な相手ではなかったはずだが、3得点・無失点の快勝、沈滞ムードを払拭した。
若いチームには波があるもの。前節よかったと思えば、次節が悪かったり、悪いかと思えば、快勝したりと流れが一試合ごとに変わる。今後も目が離せない展開となることだろう。

出場停止でフェルナンド・金古、怪我で本田、中田、青木等が出られない大分戦。センターバックに岩政、ボランチに公式戦初出場の大谷が入った。岩政は高さの競り合いの強さは既に立証済みで問題はなさそうに思えた。大谷はようやくめぐってきたチャンス、燃えに燃えていたようだ。

前節も序盤から積極的にチャンスを作っていた鹿島だが、今日もチャンスを作り、そして決めた。先制の増田のロングシュートはすごい。久しぶりに鹿島の長距離からのシュートが決まった。本人は「まさか決まるとは思わなかった」と言ったが、決まったのはそれだけパンチ力と精度があったシュートだったということだろう。
2点目は中盤のパスカットから本山がドリブルでペナルティーエリア内を突破、フリーの小笠原がラストパスを受けて冷静に決めた。これもとても良い形でのゴールだった。結局、高めの位置でボールをとれば、鹿島攻撃陣の実力ならば、点は取れるということ。自信を持つべきだろう。中盤でのタイトな守備をこのあとも持続してもらいたい。
3点目はPK。小笠原のフリーキックに合わせようとした岩政が大分の高松に倒されてPK獲得。今期はPKとしか思われないプレーが、流されたり、逆にシミュレーションを取られたりしていただけに「やっととったか…」という思いが強かった。小笠原が冷静に決めてだめ押し点。「ジュニオールに蹴らせないのか〜い?!」とか思ったりもしたが、PK成功率の高い小笠原がキッカーになるのは致し方ない。

初出場の大谷はよくやっていた。惜しいシュートもあり、正確なロングパスを出したりと、十分機能していた。ただ、後半はちょっと消えてしまっていたが…監督にもある程度アピールできのではなかろうか?
ジュニオールは高い個人技で相手DFを何度も翻弄した。高さではターゲットマンとしての役割をかわいそうなくらい担っていた。ゴールがほしいところだが、こうもポスト役に追われてはそうそうシュートに集中できまい。とはいえ、チャンスがないわけではないので、そろそろ決めてもらいたいものだ。
曽ヶ端は神憑りとも言えるファインセーブを連発。曽ヶ端でなければ、今日の試合を無失点に抑えることはできなかっただろう。

浦和戦はよくはなかったものの、粘りのある戦いができており、神戸戦の勢いは決して偽物ではないと思っていた。今日はまさに神戸戦の再現となるようなゲームだった。次節は調子の上がらないレイソルが相手だが、小笠原が出場停止。苦戦は避けられないだろう。だが、全員サッカーで乗り越え、アウェイでの勝利をもぎ取って欲しい。
No.40 横井  勝利の発想 04/05/07(金)23:10:12
快勝した神戸戦のわずか3日後、アウェイ浦和戦・・・
必勝を期したはずだが、惜敗した。若手主体で経験の浅いチームは不安定なものだ。前にも書いたが、神戸戦でいい内容だったからといって次も同じように行かないのが中位程度のチームの実情なのだ。負けて怒り、悲しみ、嘆くサポーター達…。落ち込んで当然だろう。
だが、いつまでも負のイメージを引きずっていては、相手の思うつぼだ。

負のイメージを「勝利の発想」へと転換する必要がある。
「マーフィーの法則」で有名なマーフィー博士の成功法則から苦境に陥ったとき、精神をいかにさせるべきか、参考になりそうなので自分なりに解釈して少し紹介してみたい。

まず、前提となるのは潜在意識下によいイメージを作ること。よいイメージを作ることは内側からよい自分を作り出すことにつながるという。逆に悪いイメージを持てば、知らず知らずに自分で自分をイメージ通りの悪い自分にしてしまうものらしい。最初にやるべきはマイナスイメージを自分から消すこと。選手、監督、フロント、相手チーム、審判・・・そういったものへ怒りを持つのは瞬間的には仕方ないだろう。だが引きずれば、負の感情は自分のモチベーションを下げ、戦う活力のない自分を作り上げてしまうばかりで、発展はない。

まずは強き時代の鹿島アントラーズのビデオでも見て悪いイメージを払拭し、心を落ち着かせよう。そして「鹿島は今、強くなる途上だ!」と念じてみよう。いきなり「鹿島は強い」とか「鹿島は最強」と念じても潜在意識が現実とかけ離れていることは受け入れてくれないらしいので、このぐらいで念じるのがいいようだ。

「災い転じて福となす」「ピンチの後にチャンスあり」という言葉がある。発想を変えれば、今のどん底かと思われる状況にとんでもないチャンスが転がっているかもしれない。それをつかみ取るためには常に前向きな発想をしなくてはならないのだ。
本で紹介されるエピソードの一つに発明王エジソンのことが書いてある。エジソンは白熱電球を作るのに2万回の失敗をしたと言われている。我々は「2万回も失敗したのに懲りずに発明を続けるなんて偉い」と思いがちだが、エジソン本人の発想は違うらしい。「私は失敗などしていない。これではだめだという発見を2万回しただけだ」と語ったそうだ。

失敗は「失敗」と認識した時点で失敗になる。その後の発展がなくなるからだ。負けても、負けた原因を「ただ弱い」と認識するのでは無駄負けだ。敗因は突き詰めれば修正できる。その先にステップアップがある。

さぁ、勝つために発想を変えてみよう!
No.39 横井  新救世主・増田 04/05/04(火)00:20:53
29日ナビスコ第二戦。ホームでぶざまな逆転負け。
自分は東京に出張していたため幸い(?!)にも試合を見ることができなかった。友人に「メールで経過報告頼むよ!」と言っておいたのだが、送られてきたメールは・・・『鹿島はカスだ!よわーーーーい』・・・・
激怒の果てか、あきれ果てた結果か、無惨な内容だったらしいことは容易に想像できた。
友人いわく、「FC東京は主力が抜けて所詮2軍の実力だった。だが、鹿島はそれ以下のだらしなさだった」
出張から帰り脱力。やはり2週間での立て直しは無理だったか・・・

それから、わずか3日。第7節神戸戦。
いよいよ危機感が高まった。本山・新井場が出場停止。深井が新たに怪我・・・このままではイルハンがいない神戸相手でもなすすべなくやられてしまう!
だが、泥水をすすってでも勝たなくてはいけない。ここはホームなんだ!とにかく、足が止まるのだけはなんとかしなければならないと思い、止まったら「動けー」と怒声を上げることにして会場に向かった。

とりあえず、熊谷とジュニオールが復帰し、期待のルーキー・増田が先発。なんとかなるかもという気になった。
増田はF東京戦でかなりいい動きをみせたという話を聞いていた。噂の大物ルーキーの実力はいかほどか?不安と期待が入り交じる気持ちで試合を見た。
想像以上の活躍だった。ボールさばきの確実さ、視野の広さ、相手の裏を付く精力的な動き…今の鹿島に足りないものを、まさにこのルーキーが体現した。圧巻は先制点。右の平瀬にパスしたあと、ゴール前に全力疾走。ジュニオールの裏でボールを受けてボレーシュート。シュートの精度ももちろんだが、この惜しみない走りと勝機を逃さない戦術眼。すごいルーキーが鹿島にきたものだ、と感嘆せずにはいられなかった。

更に増田の活躍に引きずられ、全員の動きがよくなった。平瀬、フェルナンド、熊谷が今期一番の動きを見せた。平瀬などは99、00年当時をイメージさせる動きを披露、復活を期待させてくれた。悲壮な覚悟でスタジアム入りした自分だったが、最初に2,3回「動けー!」と怒声を上げた後、前半途中でもう叫ぶ必要はなくなっていた。

久しぶりに快勝試合を観戦できたが、これで安心とはいかない。まだまだけが人が多く、依然選手層は薄い。序盤の多くのミスも一歩間違えば前節と同じ運命をたどりかねない危険なものだった。若手主体のチームがコンスタントにいい結果を出していくのはかなり難しいだろう。だが、これで一筋の光明が見えたことは間違いない。今後も厳しい戦いが続くだろうが、あがいてあがいて、勝利を勝ち取るまで邁進を続けるのだー!
No.38 横井  鹿島艦隊浮上せず・・・ 04/04/17(土)20:12:48
14日、雨が降り続くカシマスタジアムへ仕事を定時でぴったり終わり、期待に胸ふくらませ急いだ新潟戦・・・。

何も言うことはない。
2得点した時点で大勝できるかとも思ったが、パスミス、連携ミスで再三ピンチを招く様は2点リードも安心できないぞ、と思っていた。後半新潟に押されっぱなしでまともな攻めが出来ず、あまりにも集中力を欠いた失点・・・
工夫も鋭さもない攻めは、いくら重ねてもゴールの予感はしなかった。
確かに審判の判定はおかしい。だが、審判に怒りをぶつけても何も前進はしない。
敗北を恥じるべき試合だった。

だが、更に恥を上塗りした今日のセレッソ戦。
学習能力がないのか?それとも監督の戦術が間違いなのか?何度もいうが、敗北を審判のせいにするのは無駄で不毛だ。試合経過は文字情報だけなので内容について何も言えない。が、勝たねばならぬ試合というものがある。この2試合がそうだ。

幸い2週間というインターバルがあるので、なんとかしてもらいたいものだ。だが、実のところまったく時間は足りないだろう。この後におよんでも優勝をあきらめる必要はない。が、チームベース作りに1stステージを犠牲にし、もし、それで実りがあるならばそれもいいだろう。いずれにしても、今すぐにチームをよくする方法はない。粘りだ。我慢だ。忍耐だ。耐えろ、鹿サポ!俺たちの底力を見せてやれ!!
No.37 横井  36の訂正 04/04/11(日)10:49:12
サポの乱入を「試合終了後」と書いてしまいました。試合中です。
失礼しました。
No.36 横井  黒星にも冷静に 04/04/11(日)10:10:19
ジェフ戦で今季初黒星を喫した。
10人の戦いとしてはよくやった方だとは思うが、当然満足いく結果ではない。検証し一刻も早く次節に備えなければならない。

曽ヶ端の退場は痛すぎた。飛び出してきたサンドロをPA外でタックルし倒してレッドカード。DFラインを突破されたとはいえ、絶対絶命のピンチではなかったはず。判断が速すぎた。サンドロの芝居にもうまくやられたが言い訳はできない。曽ヶ端は少し飛び出しを自粛した方がいいだろう。
しかし、曽ヶ端一人が悪いのではない。前半早々から曽ヶ端にボールが回ることが多く、忙しく働いていた。これはセレーゾの推進する戦術に関係している。相手を攻め込ませ、守備でボールを奪ったら攻める。ただし、リスクを犯さず、攻め急がない。目的はリスクを低くすることだが、その実、守備に追われ過ぎて疲弊する上、相手が格下・格上関係なしに攻め込まれるので失点も多いし、最終ラインから攻めを組み立てることが多くなるので当然得点も少ない。
このようなことでは常勝鹿島は帰ってこない。セレーゾは先週の試合を「戦術的に完璧」と言った。自分はこの言葉に大きな失望を感じたのだが、完璧ならばもう次の段階に進んでくれ。自分が見たいのは97年の、中盤の激しいプレスからボールを奪って速攻のサッカーだ。

恐れていたことが現実となってしまった。小笠原の消耗である。どうにも前半から守備もパスもパッとしないと思っていたら、前半早々にピッチ外に出て足をマッサージしていた。通常、あの時間で疲労しきっているということはない。開幕以来の精力的過ぎた動きが早くもダメージとなって現れたのだろう。守備で小笠原をカバーすべき、熊谷・フェルナンドはまだまだ調子が出ない。2人はもっと小笠原のカバーを強く意識してほしい。次節は3日後だ。小笠原は無理にでも休ませるべきだろう。長期離脱にでもなったら取り返しがつかない。ここは監督もサポも我慢の時だ。

右サイドに入った青木は攻守に冴えがなかった。しかし、内田や池内を入れたとしてもさほど変わらなかっただろう。名良橋のいない右サイドはかなりのウイークポイントになりそうだ。早めに右サイド選手を育ててほしい。

ファビオ・ジュニオールは中盤のキープで重要な存在になってきた。あとはゴールを早く決めてもらいたいものだ。小笠原のゴールの直後に訪れたビッグチャンスに決められなかったのはいただけない。あれが決まれば勝負は決していた。フィットしようという気持ちは大事だが、そろそろゴールを決めてやる、と強く意識してもらいたい。

しかし、早くも浮き足立つサポが続発している。
試合終了後、怒り爆発の一部サポがピッチに乱入した。そんなものはただの負け惜しみと八つ当たりでしかないことがわからないのか?!「鹿島を愛してるからやったんだ」などと言うかもしれないが、そんなものは言い訳に過ぎず、自分勝手な思いこみである。
また、一つの敗北で「誰々はもうだめだ!クビにしろ!!」などと言い出すのは気の短いヒステリーでしかない。では3試合で監督をクビにしたセレッソは英断だと思うのか?
プロ野球を見よ。
打てない、打てないと言われ続けた選手がシーズン途中でぐんぐん打率を伸ばすことが多々ある。移籍直後の巨人・清原が内角球を打てずシーズンを棒に振ったが、翌年押しも押されもせぬ4番の活躍をみせたということもあったではないか?サッカーでもそういうことが起こりうる。サポのヒステリーは選手をダメにしかねない。欠点を改善するための指摘なら良いが、感情にまかせた罵声はいけない。今一度選手に任せてみようではないか。
No.35 横井  秋田へ恩返して前進! 04/04/04(日)21:47:26
4月とは思えない寒さの中、多くのサポが集まった。
これも秋田の人徳だろうか?無論、秋田はやる気十分だ。ブーイングのサポに対し、手を振って答える秋田。よし、ならば、俺たちも容赦しないぞ。鹿島に立ちはだかる手強い選手として迎え撃とう。

名古屋との力は現時点ではほぼ互角だ。名古屋は強力2トップを擁する上、大型補強を成し遂げていたが、なにぶんバランスが悪い。チームとしてのまとまりがまだまだなので、先制できればそうは苦労しないだろうと予想していた。
ウェズレイ・マルケス・パナディッチは手強かったが、単独での力しか出ていないので、不安定な鹿島のディフェンスでも耐えることができた。ただし、不安定ながらも要所での守備は好プレーが多かった。大岩や名良橋はきわどいシーンを何度か脱していた。

中盤は小笠原以外、存在感がない。いつまでも小笠原ばかりにやらせてるんじゃない!熊谷は連携不足でフェルナンドなどと動きがかぶっていた。本山もゴールは素晴らしかったが、前半途中から完全に消えていた。フェルナンドは存在感がない上、シュートにも精度がなかった。このままでは小笠原が壊れてしまう。ボランチ陣の奮起が今後重要になるだろう。

小笠原のバウンド性のフリーキックは湿ったピッチをうまく利用した。攻撃に切れがなかっただけに力を与える先制弾となった。
本山のゴールも素晴らしかった。ファビオ・ジュニオールのクロスに走り込んで決めたが、見た目よりも難しい体勢でよく決めた。01年のような頼れる本山が今年は復活するだろうか?
金古が久々にゴールを決めた。一瞬のスキからクロスに併せてゴールぎりぎりにヘッドを流し込んだ。正直、今季こんなに早くゴールを決めるとは思っていなかったが、かつて高校選手権得点王の実力をようやく開花せようとしているようだ。秋田への思いも3番を受け継いだ者として強いものがあったのだろう。
2失点は相手がうまかった。鹿島に隙はあったが、あきらめるしかない失点だろう。

ファビオ・ジュニオールはいよいよ本領を発揮しつつある。今日はキープ力と高さを存分に見せつけた。ボディバランスの良さもやはりただものではない。後はゴールを決めて感覚を取り戻すだけだろう。

少しずつ前進している新生・鹿島。打っても打っても入らない昨期とちょっと違う。けが人が少ないのも好材料だ。勝ち続け、力をつけていってくれ。
No.34 横井  悪しき連鎖を断て! 04/03/21(日)23:02:06
清水戦は逆転で勝利し、勝ち点3を得た。
開幕戦ぱっとしなかった本山がいい活躍を見せたのは好材料だ。徐々にだが、チームがまとまりつつあるか?ただ、守備の連携とマークの練度は、まだ時間がかかりそうだ。

しかし、優勝に向けてどうにもひっかかることがある。
イエローカードの多さだ。昨年から全然変わっていない。2試合で7枚・・・恥ずべき多さである。言うまでもないが、累積警告での戦力ダウンは極力さけねばならない。失点を防ぐためにやむをえないファウルなら仕方ないが、自分が見る限りそういう場面でのカードは少なく、むしろ無意味なラフプレーがしばしば見られる。例えカードが出なくても、ファウルで止めればいたずらに相手にチャンスを与えることにもなる。優勝を目指すためにはファウルせずに相手を止める高度なテクニックを鍛え上げねばならない。

同時に、今日の試合で昨日の暫定2位から4位に後退したわけだが、今季はしっかり勝ち点と同時に得失点差を稼いでほしい。これは攻撃力のアップにすべてがかかっている。この数年間、得失点差では上位の中で最低の数字だった。いざ頂上決戦となっても得失点ではまったくかなわないという状況がずっと続いている。
今年でそれを断ち切ってほしい。監督と選手の強い意志でこの数年悪しき連鎖を断つことを切に願いたい。
No.33 横井  試練は乗り越えるためにあり 04/03/14(日)19:18:30
待ちに待った開幕戦。

今年は大黒摩季も駆けつけるとあって、気合い十分でカシマに乗り込んだ。
開場前に並んでいたら、中からリハーサルの音が聞こえて思わず中をのぞき込んだ。大画面に映し出される大黒摩季。否が応にも期待が高まる。試合開始40分前頃ステージが運ばれてきた。てっきりライブはピッチの真ん中で行うものだと思っていた。しかし、ステージの運ばれた先は…
なんと、鹿側サポーターズシートの真ん前!これには驚いた。興奮のボルテージが一気に高まる。そして、赤い服の大黒摩季が登場、「熱くなれ」を熱唱だ!会場に爆音が鳴り響き、白い風船が舞い上がる。去り際に「みんなでカシマが勝つように応援しましょう!!」のメッセージ。
「よーし、今日はやったるぞー!!」といつもに増して気合いが入った。

が…

期待を大きく裏切る内容。
十分なトレーニング期間をもって開幕に臨んだはずが、チームプレーがまるで出来ていない。大半の人が失望したことだろう。守備は思ったほど悪くなかったが、昨年からの課題であったはずの攻撃はまったく進化がない。攻撃の課題とは単にFWが決めるところを決めればいいというものだけではなく、「攻めに手数をかけないようにする」「攻守の切り替えを早くする」、といったことが大きな問題だったはずだ。この点について、監督はしっかり意識付けを行ってきたのか??
更にその裏にある問題・・・横パス・バックパスが多すぎ、パスが足元ばかり、パスを受けるときゴールを背にする場合が多すぎ、トラップが大きすぎ・・・、といった問題が非常に重要な改善点で、これを口が酸っぱくなるほど指導し改善すべきなのだ。万が一、今のやり方が監督の指示通りやっている結果だとしたら、監督そのものの改善が必要となるだろう。

とはいえ、開幕したばかりで悲観に走ってはいけない。ただすところはただすが、それは勝つために指摘するもの。勝利をあきらめるようなものであってはならない。その意味からも、開幕で活躍できなかったファビオジュニオールに対して最初から「ダメだ」「いらない」などと言うのは時期尚早であり、どんなに短気な人でも8試合はきちんと応援してもらいたい。

新井場はいきなりの古巣対決でかなり燃えた感じがした。
石川に足りない積極性を多分に感じた。クロスの精度もよく、小笠原とのコンビもまずまずだった。そして終了間際の同点ゴール。確かにすぐセンターサークルに戻り、勝ち越しゴールを狙うべきだったとは思う。だが、あの瞬間は、ガンバの新井場が真の意味で鹿島の一員となった瞬間だったと言えるのではなかろうか。それならば、多少過剰とも言える歓喜も今後の新井場のために必要なパフォーマンスと大目に見てもいいと思う。少なくとも自分にはそう感じた。

何はともあれ始まったばかり。各選手の能力の高さは十分に証明された。ほんの少しのきっかけで大化けする可能性は大きい。サポから「奪冠10」をあきらめてはいけない。
No.32 横井  10冠達成の年に 04/03/07(日)15:42:43
公私ともに猛烈な忙しさの中、しばらくコラムを書かずにいたら、もう開幕がそこまできてしまった。期待と不安がいまだ交錯しているが、もう始まったら突っ走るのみ!
鹿サポのみなさん、今年もともに戦いましょう!

ここ数年では珍しく静かな開幕前だった。プレシーズンマッチも何か久々な気がする。アジアの試合がなく、スーパーカップもなく、代表招集もほとんどなく落ち着いたトレーニングができたのではないだろうか。とにかく98年以降、ファーストステージの不振を開幕前の慌ただしさのせいにしてきた。今年それは許されない。チームとしての完成度を早い段階で高めて見せることが要求される。
自分としての注文は「ファーストステージ2位以内」。本当は「優勝」と言いたいところだが、2位でもセカンドステージで勢いをつけるには十分と見る。

注文といえば、サポーターにも注文がある。
昨年は年間を通じて本当に情けないサポートが目立った。
平瀬の応援ボイコット。
負け始めると声が出ないサポ。
ナビスコ決勝3点目が入った時点で帰り出すサポ、切れるサポ。
秋田・相馬のラストゲームにかけつけないサポ。
スタジアムには行かないのに、チームの強化だけは要求するサポ・・・

今年はあってはならない。優勝への道のりは厳しい。安定したゲームは今年も少ないかもしれない。だが、サポから先にあきらめるのはやめよう。選手があきらめてもサポは諦めない。それが本来の姿だと思う。日本一を取り戻すのはチームだけではなく、サポもそうだ。

優勝したいなら、チームを強くしたいならカシマへ行こう。
No.31 横井  相馬にみたプロ魂 04/02/08(日)21:46:30
ジーコ・スピリットの体現者の一人である相馬。
その印象あるシーンを思い出してみたい。

 かつて、鹿島で唯一日本代表のレギュラーだった相馬。むろん人気選手であった。バスから降りたところをもみくちゃにされつつも、サインに応じる姿はプロを感じた。疲労困憊でサインに応じないない時でも「ごめんなさい!」と一礼して帰っていく態度には、サインをもらえずとも「仕方ないな」と納得できた。

 彼のプレーを初めて直に目の当たりにしたのは97年セカンドステージ名古屋戦だ。この試合は鹿島が7−0で快勝した試合なので覚えている人も多いと思う。
 自分は当時のバックスタンド(今のメインスタンド)で観戦していたが、大量得点で余裕の展開の中、前線の選手は更なる攻撃を仕掛けていた。DFである相馬は疲労もあり、無理に攻め上がる必要はまったくなかったが、スタンドの誰かが「そーまー!チャンスだ上がれー!!」と叫んだ。「おいおい、疲れてる上に大量リードなんだからそこまでハッパかけることないだろ。」と思ったが、なんと、その声に答え相馬を駆け上がって行った!特に聞く耳をもたなくてもいいこの声に反応した相馬は、観客の望むプレーを表現しようとしたのだと思う。このシーンを見たとき「これがサポーターと一体になるということか」と感動した。自分のスタジアム通いがここから始まったといってもいい。

 今、こういう形のプレーができる選手が鹿島に何人いるだろうか。それを考えると少し寂しい。サポーターが選手を育てるという面もあるだろう。自分たちもジーコ・スピリットを追求していかなくてはいけない。
No.30 横井  近づいてきた新シーズン 04/02/08(日)21:17:42
先日、年間チケットが自宅に到着した。「ああ、もうすぐシーズンなんだな」と感じずにはいられない。気持ち的には不安と期待が五分五分というところだが、いざ始まるともう突っ走るだけという自分の性格はわかっているので問題ないだろう。2004年シーズン、「今年こそは」は多い。体制が決まった今、今年の見通しを考えながら待つだけだ。

 ジーコ・スピリットを持つ男がまた一人帰ってきた。黒崎久志のジュニアユースコーチ就任である。若い世代の育成はもちろんだが、トップ選手の鍛え直しにも一役買ってくれるだろう。今の鹿島の選手からはジーコ・スピリットが抜けてしまっている。黒崎がそれをもたらしてくれることを期待したい。平瀬あたりには特に心強いことだろう。

 背番号が発表になった。3、7、11、…寂しい限りだ。とはいえいつまでも秋田、長谷川、相馬の幻影を追うわけにはいかない。早く新しい鹿島のイメージを作ってほしい。クラウデシールが入っていないが、どうやら既に退団したようだ。公式には登録抹消までしか発表されてないと思ったが…。しかし、外国人枠をあけておき、いざとなったら補強選手を呼べるようにしておくのはいいだろう。

 新加入選手7人の入団会見が開かれた。壮々たるメンバーである。これだけ決まって「補強不足だ!」「補強失敗だ!」と言われる鹿島って一体なんなんだろうと思ってしまった。まぁ、ほかに狂ったような補強をしたチームが3、4あったので焦ったのだろう。彼らの意気込みもよい。新井場とファビオ・ジュニオールは早くも「優勝」を口にした。鹿島ならば当然とも言えるが、その気持ちを全面に出すことは大事だ。大いに期待しよう。後はキャンプで成果を上げて帰ってくるのを待ちたい。
No.29 横井  補強の続報(その2) 04/01/25(日)23:16:04
補強もいよいよ終局を迎えた感がありますね。

FW:もう一人の新外国人獲得は座礁
   柳沢が復帰?

 新外国人獲得は厳しい状況らしい。となればクラウデシールが残留か?先発としては使いづらい選手だが、オプションとしてはその圧倒的身体能力と高さで守備にも攻撃にも使えるだろう。ただし、今度彼が大怪我をするようなら即刻新外国人を呼べる準備をしておくことだ。
 サンプドリアが柳沢と契約延長しない可能性が強まってきたらしい。大した活躍はしてないのでそうなるのも仕方ないだろう。復帰したとしても鹿島の戦力として大きな期待はかけられない。ここ数年決定力不足の象徴だった彼が、イタリアに行って大きく羽ばたくことなく帰国するのはプラスとは言えまい。隆行も似たようなところだ。あくまで今いる選手を中心に年間戦うことを考えて行かねばならないだろう。

GK:小沢英明(FC東京)が鹿島復帰

 怪我で鹿島を退団し、一時引退も考えた男がマリノス、F東京を得て鹿島に戻ってきた。苦労人のうれしい復帰である。いままで鹿島を完全移籍で退団して復帰した選手はいない。その意味でも今後、小沢の活躍次第で退団した選手の復帰に道が開かれそうだ。彼の活躍に期待しよう。

思うような選手が獲得できず、批判の的となっているフロント。昨年、一昨年に引き続き補強不足と言うほかはない。だが、だからと言ってシーズンが始まる前から悲観的な考えにとりつかれていてはいけない。大型補強したチームは確かに脅威だが、それが確実に結果につながる保証はどこにもない。鹿島にしても補強不足とはいえ、既に7人の新加入選手を獲得した。期待値は決して低くない。
どうせならその期待値を楽しみにして待った方がシーズンが楽しくなる。
No.28 横井  補強の続報 04/01/12(月)21:38:57
 先週も補強の動きが慌ただしかったのでまとめました。

○FW
 黒部は京都残留
 ファビオ・ジュニオールは獲得決定
 国見高校の平山を特別指定強化選手枠で獲得目指す

 注目の黒部は京都残留を発表した。京都をJ2から引き上げた立役者だけにチームへの忠誠心が強かったようだ。黒部が京都に提示した残留3条件はクリア可能なものばかりだったので来ないかもしれないという不安はあったが、仕方あるまい。レンタルで代わりの選手を探すのがいいだろう。
 F・ジュニオールの鹿島入りほぼ決定のようだ。これで1つ今季の柱ができあがった。海外でさほど成績を残してないことから不安視する声もあるが、ブラジル人受け入れ体制が万全の鹿島なら実力を開花させる可能性も十分ある。ここは大いに期待したい。
 黒部獲得失敗により外国人FW2人案が浮上しているらしい。名古屋のマルケス・ウェズレイの反則2トップのごとく、ついに禁断を打ち破るのか?!むろん、エウレルを解雇したのだから、それ以上の選手であることが条件になるだろう。できるのか?
 全国優勝を果たした国見の怪物・平山が来季、筑波大学入学に伴い練習生としてJチーム入りする予定だが、鹿島が名乗りを上げている。これが即加入につながるわけではないが、好印象を与えることはできるだろう。同じ県内の筑波大学とは交流があるし、大岩・石川という先輩もいるので、ぜひ獲得してもらいたい。

○DF
 新井場は獲得決定
 根本は大分へレンタル移籍
 角田は名古屋入り
 
 G大阪の新井場がついに鹿島入りを決意した。攻撃的な新井場の加入により鹿島の左は今季注目となるだろう。ただし、これで根本が今後鹿島に戻らない可能性が高くなったと自分は見ている。新井場は2年契約で左サイドを約束された。来年根本が戻ってもポジションが空いていない。レギュラーでやれる力をもつ根本は一からのポジション争いに魅力は感じないだろう。更に3回の移籍による移籍慣れ、秋田・相馬といったユースから目標にしていた選手の退団などかなりのマイナス要素がある。来年、新井場が右サイドに移り、左を石川・根本に任せる形になれば最高の展開なのだが…そうでないなら見通しは暗い。しかし、相馬を切って新井場を獲ることがフロントのいう世代交代だったのだろうか?自分にははなはだ疑問だ。(新井場そのものは歓迎ですが)
 CBは角田・トゥーリオともに逃した。金満チームにはなかなか勝てない。とはいえ、悲観することなく、レンタルでいいのでスピードのあるディフェンダーを中心にオファーを出せばいい。このままでいいというわけにはいかないだろう。

○GK
 西部はレンタル終了で清水へ移籍
 川島は名古屋入り

 いつの間にか大宮の川島獲得に動いていたらしいが、不調に終わった。にもかかわらず西部はレンタル終了とのことだ。ならば、ほかに期待できるGKの獲得を目指しているということか?高嵜と加藤を切ったのだからむろんそれ以上のキーパーでなくてはならない。
No.27 横井  補強の関係(MF・DF・GK) 04/01/04(日)17:16:24
 補強の関係その2です。25、26も読んでみて下さい。(奥野コーチ就任は既に決定してました。失礼しました。)

3 MF
 攻撃MF:小笠原、本山、野沢、大谷(残留)
      増田誓志(高卒新加入)

 04年も引き続き小笠原を軸とした中盤となることは確実。本山も周囲との連携が取れてきたので期待が持てる。ただし、まだパスの出しどころが見えていないので視野を広げることが大事になる。野沢や大谷もそろそろチャンスをつかみそうな気がする。新加入の増田も素晴らしい才能を持つ選手というので、出場機会が巡ってきた時が楽しみだ。
 しかし、怪我が多い選手ばかりなので万全ではない。更に海外移籍の話も浮上しているので、最悪の場合速やかに補強できるよう準備しておく必要がある。本来、昨季の成績を思えば、代表とか海外とか考える余裕はないはずなのだが。

 守備的MF:中田、フェルナンド、青木、本田、熊谷(残留)
       クラウデシール(?)

 今のところ新戦力が加入する予定はないようだ。軸は中田とフェルナンドになるだろうが、五輪に青木、代表に中田がとられると一気にピンチとなる。熊谷は不可抗力とはいえ99年以降大怪我を繰り返し、戦力として信用できない。今年がラストチャンスだと思ってもらいたい。本田は90分集中力を切らさず戦い続けるのは厳しいと思われることから貴重な守備の切り札としての起用が期待される。クラウデシールはどうなるのか、情報がまったくない。鈴木強化部長が「来季は外国人2人体制」といっていたので、退団が濃厚かと思ったが、未だ発表がないところを見ると残留なのか?彼については不明瞭な点が多すぎる。残留するなら競り合いの強さを生かすため、前線での起用がいいだろう。

4 DF
 左サイドバック:石川(残留)
         相馬(退団→F川崎?)
         根本(復帰?再レンタル?)
         三都主(←清水・未定)新井場(←G大阪・未定)

 要の相馬が退団し、石川が主力となるが、シーズンを通じて力を発揮できるかは未知数。根本は当然復帰させて石川と競わせるべきだが、三都主や新井場の名がでるようでは再レンタルが濃厚かもしれない。世代交代というのに即戦力の三都主や新井場を加入させては相馬を切った意味が不明確になる。どちらかがくればレギュラーは石川ではなく新加入選手になるのは確実。そこをどう考えているのか、よくわからない。石川と競わせるべきは根本である。

 右サイドバック:内田、名良橋(残留)

 名良橋は残留したようだが、フロントが「相馬や秋田は予想に反して03シーズンもたなかった」という評価を下したなら、同じ轍を踏むことは許されない。名良橋はベテランの割にはプレーにムラがある。そして世代交代を当然進めなくてはならないが、内田はもう若手という年齢ではなく、石川よりも結果を求められるだろう。しかし、フロントが右サイドの補強をしないのはどうにも納得できない。池内も右で使えなくはないが、どちらにしろ底上げと後継者育成が必要。このままだと右サイドは今後かなり苦しむことになりそうだ。

 センターバック:大岩、池内、金古、羽田(残留)
         岩政(大卒新加入)
         秋田(退団→名古屋)
         角田(←京都・未定)

 鹿島の大黒柱だった秋田が能力の衰えと世代交代を理由に解雇された。軸は大岩と、鈴木強化部長が「岩政は即戦力」と言っていたことから新加入の岩政になるだろう。池内は途中出場が多いがよくやっている。金古は怪我をなくすことから始めなければならないが、それさえなければ飛躍の年になるかもしれない。羽田はとにかく早く復帰することだ。角田は名前が挙がっていたものの、京都の事情からして獲得は難しいのではなかろうか?とれれば取るにこしたことはない。金古さえ怪我しなければなんとかなりそうなCB陣だが、相変わらずスピード・ドリブルに対応できる選手が獲得されていない。勢いに乗れなければ苦戦は免れないだろう。

5 GK:曽ヶ端、首藤(残留)
     高嵜、加藤(退団)
     杉山(大卒新加入)
     西部(レンタル残留?)

 高嵜、加藤が退団したのはちょっと残念ではあるが、レンタルの西部が残留し首藤が怪我から復帰すると、J屈指の厚い選手層となる。曽ヶ端が代表に招集されるとちょっと痛いが、首藤・杉山は十分期待できる。けが人が2人以上出なければ問題なさそうである。


総評:

全体として一番大事なのはFWの補強。最低でも黒部もしくは新外国人1人を獲得しなければいけない。まだ期待の域を脱してない選手が多いので、その出来次第で成績は大きく変わりそうだ。いずれにしても、今年の陣容が決定した段階で「これならいける!」と思えるものにして頂きたい。それがフロントの責任である。

(「残留」と書いてあるのは現在退団が発表されていないだけなので、移籍も可能性がゼロとうわけではありません。)
No.26 横井  補強の関係(スタッフとFW) 04/01/01(木)17:24:15
 03シーズンは終わったが、来季への戦いは既に始まっている。補強いかんで04シーズンの運命の大局が決するといっても過言ではないだろう。鹿島の補強は進んでいるのか?手持ちの情報内でまとめてみた。

1 スタッフ
 監督:トニーニョ・セレーゾ(残留)
 Jリーグ最長となる5年目のシーズンに突入した。マンネリの弊害は決して小さくないと思うが、世代交代を目指すフロントの要請を受託したのでしっかりやってもらいたい。03シーズンは前半のチーム作りや戦術指導に大きな問題があったが、後半は素晴らしい立て直しをみせた。フリークス誌上では得点力不足を嘆いていたので今年は鹿島を攻撃的なチームに作り替えてくれることを期待する。

 コーチ:奥野(←ザスパ草津選手兼監督)、関塚(→F川崎監督)
 関塚コーチがF川崎の監督就任。いいことである。将来の鹿島の監督就任に向け他チームで監督経験を積んで頂きたい。確定したのかわからないが、奥野コーチ就任という噂である。ザスパでのコーチ経験は貴重であり、現鹿島選手の信望も厚いことから期待したい。

2 FW:平瀬、深井、中島(残留)
     エウレル、ダシルバ(退団)長谷川(引退)
     柳沢、鈴木隆行(移籍継続又は完全移籍濃厚)
     田中康平(高卒新加入)
     黒部(←京都・未定)、エジムント(未定)、F・ジュニオール(未定)
 
 今季戦い抜いた3人のFWは残留し、高卒長身の田中が加入する。ここに今後決まるであろう補強が入るという戦力。成功すれば、かつてない分厚い選手層となる。深井や中島の出番が減るのは残念だが、毎年怪我等でFW不足になるので補強するに越したことはない。それが反省を生かすということだろうと思う。
 フロントの構想は黒部と新外国人1人を獲得するつもりのようだ。黒部は京都が完全移籍を拒み、レンタル移籍を容認したようなので、レンタルによる獲得が濃厚か?近日中の対話の行方次第だろう。新外国人はエウレル退団を受けて3人がリストアップされているらしい。いずれもポスト役がこなせることが条件。年俸が高くなりそうだが、抜けた選手からすれば不可能ではないと思われる。期待したい。
 柳沢・鈴木は移籍先に残留が濃厚。ともに散々な02・03シーズンを過ごしたが、代表戦等を見る限り如々に復調しているようだ。移籍先でがんばってほしい。

 エウレルありがとう。ここまでよくやってくれた。怪我で結果はイマイチだったが、随所に期待させるプレーを見せてくれた。怪我を治し次のチームで頑張ってほしい。
 ダシルバはちょっと短すぎやしないか?もう少し様子をみてもいいと思ったが…大型補強の前兆と思うしかないだろう。
No.25 横井  横井のコンセプト 04/01/01(木)16:15:50
 新年あけましておめでとうございます。本年もともに鹿を応援していきましょう。どうぞ、よろしくお願い致します。

 昨年始めたこのコーナーですが、読んで頂いた方々ありがとうございました。本年も引き続き読んで頂ければ幸いです。


 年の最初なのでここのコラムについて少しだけ説明させて下さい。

 いつも「だ・である」調で話してますが、別にえらそうにしてるわけではありません。自分の意見を屈託なく言うためにあえて言い切りの語調にしています。また、批判ばかりが目立つので「批判マニアじゃないのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、昨年は賛辞を送る試合があまりに少なかったので批判ばかりになっただけです。また、ある時は選手を褒め、ある時は批判しているのでころころ手のひらを返す都合のいい人間だと思われるかもしれませんが、「いいプレーには惜しみない拍手を、ダメなプレーには思いっきりブーイングを。」というのが自分のコンセプトですので、手のひらを返しているわけではありません。
 批判の仕方ですが、「個人攻撃が多いじゃないか、そんなのはただのいじめだ」というような方もいますが、僕はいたずらに「サッカーは11人でするものだ。1人のせいじゃない」という言い方で責任の所在をぼやかすのは反省し前進するという点でポイントをあいまいにしてしまうと思います。選手間では個人攻撃はもってのほかですが、外から見ている部外者の僕らだからこそ言えることがあると思います。「誰のどのプレーがチームを勝利(敗北)に導いたか」を検証するのは、その個人のためにもチームのためにも反省し前進するために必要だと思うので指摘しています。多少皮肉をこめて書いてしまうこともありますが、そこはコラミストのセンスとして大目に見て頂きたいと思います。
 一応、自分としては、チームや選手個人の状況に照らして一定の時間見続けた後に多角的に批評してるつもりですが、自分の意見が間違えていたと気づいた時には潔く考えを改めるつもりですので、もしご意見があれば遠慮なく指摘して頂きたいと思います。

 では、本年もよろしくお願いします。
(「横井」はあくまでハンドルネームです。本名ではありません。一応念のために)
No.24 横井  03年終戦…虚脱 03/12/28(日)23:46:33
 長居でのセレッソ戦に破れ、鹿島の03年シーズンは終わった。同時に秋田とともに歩んだ鹿島の一つの歴史が終わった…。試合内容について思うこともあるが、シーズンが終わった今、それを逐一指摘しても仕方がないだろう。結局、マリノス戦快勝の成果を生かせず、その前の3・4回戦の失敗を準決勝という大舞台で繰り返してしまったことが敗因…それだけだ。
 秋田・相馬・長谷川…みんな最後を飾らせてやることができなかった。我々サポーターの責任も大きい。これで秋田とは別れとなる。さらば、秋田、さらば相馬。近い将来再び鹿島のベンチに座っていることを期待している。さようなら、また会う日まで…

「さよならは別れの言葉じゃなくて、再び会うまでの遠い約束…」(ちょっと古い歌から引用)

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