( 8/29[日])すべてをジーコに託す
ジュビロ戦のアントラーズ
8 19
10 27
5 16
7 15 3 2
21
マジーニョ 柳沢
ビスマルク 本山
阿部 内藤
相馬 リカルド 秋田 名良橋
高桑
Sub: 1曽ヶ端 , 4奥野 , 20中田 , 24小笠原 , 11長谷川
 ゼ・マリオ監督が解任された。後任には机上の名目では関塚元サテライト監督が就任した。しかし、実質的な監督はジーコである。ジーコは過去、ブラジル代表からも監督の要請があったと噂されているが、今までどんな監督就任の要請にも「ノー」の返事だったのだ。つまり、ジーコは過去に監督経験がない。そのジーコが遂に鹿島のために、アントラーズの建て直しをはかるため鹿島の監督に就任したのだ。(名目は今まで通りの総監督)
 ジーコの監督としての能力を疑問視する評論家が多いが、たぶん、ジーコの鹿島での働きを知らないのだろう。何しろ、Jリーグ創世記の時代の鹿島において、ジーコは選手であり、監督であり、コーチであり、チームのスペシャルバイザーであったのだ。つまり、監督経験という言葉を役職(名目)としてとらえず、実質的な活動の経験としてとらえるのならば、その経験は十分と言っていいだろう。しかも、鹿島においてのジーコは何者にも代え難い存在である。ジーコとともにプレーした経験を持つベテラン勢はジーコのすべての言動が自分たちにとっての貴重な経験になり、それがどれほど自分のサッカーに役立つことが知っている。鹿島のベテランにとってのジーコは彼等のサッカーのすべてとなっていると言っても過言ではない。これからのこのベテラン勢の変化には非常に注目したい。
 そして、もう一つ気になる部分が若手の成長具合である。彼等の成長はどれだけジーコが自分たちにとって大切な存在であるのか、どれだけジーコから吸収できるかがこれからのサッカー人生に関わってくるのかがどれだけ重要かを意識できるかにかかっている。それを十分に理解できたものは飛躍的な成長が期待できる。なぜなら、普通の選手であった今の鹿島のベテランを日本最高の選手に育てあげたジーコが日本最高の素質を持った選手を指導するのである。これは日本サッカーにとって非常に大きな意味を持っていることを理解していただけたかと思う。
 ジーコの監督就任初戦は難しい試合になることが予想された。ジュビロは中山、田中などが復帰し、2ndステージ初のベストメンバーで望んだ。しかし、そのジュビロ戦をアントラーズは4−0という圧勝でものにした。詳しいことは試合を見ていないので残念ながらかけないが、柳沢の得点はまさにジーコの教え子を名乗るにふさわしいものであった。J-Oleなどの映像配信サービスを利用して是非一度はごらんになってもらいたい。