( 8/ 2[土])問題点はどこにあるのか?

現在のアントラーズの問題点はどこにあるのか?

セレーゾ監督にその答えを求める傾向が現在のアントラーズサポーターの主流となっているが、僕はそうは思わない。ではどこに問題点があるのか。それは監督を信頼し、監督のやろうとしているサッカーに真剣に取り組もうとしない選手達にある。一部の選手なのか、選手全体に蔓延してしまっているのかはわからないが、少なくとも選手達に監督のサッカーを実現させようというムードは全く感じられない。

今のままでは監督を変えても付け焼き刃の変更でしかないだろう。むしろ状況が更に悪化し、泥沼にはまっていく可能性の方が高いのではないだろうか。おそらくはこの想定できる最悪のストーリーは栄光から転がり落ちるヴェルディのストーリーととても似たものになるだろう。一度転がり落ちたら、その後はどれだけ苦労しても現在の位置に帰ってくる事は難しい。

選手達のために監督を変えるのか?それはとてもナンセンスな発想だろう。そんなことをしていてはチームの方針など全くないがしろにされてしまう。チームの方針を実現するために監督を選び、選手達はその監督に従うことで、チームに1つの一貫性が生まれる。こうしなければ戦術など成り立つワケがない。

今のアントラーズサポーターはミーハーな感覚が染みついてしまったのではないだろうか?古くから応援している「自分こそ真のサポーター」と思っている人でさえ、知らず知らずのウチにミーハーな感覚が染みついてしまっているのではないか。エゴの蔓延する選手達を甘やかし過ぎではないだろうか。いや、甘やかしすぎたからエゴが蔓延しているのだろう。わかりやすく言えば、長谷川、熊谷、石井、真中、内藤にサポーターが感じていた感覚を今のアントラーズの選手達にも感じるのか、と言うことだ。

ハッキリ言う。変わらなければならないのは選手である。監督のサッカーを実戦しようとせず、個々が自分のやりたいようにサッカーをしている選手達が、エゴの塊のような選手達が変わらなければアントラーズはこのまま落ちていくことになるだろう。

セレーゾ監督は良くやっている。普通の監督ならば、これだけ選手達が自分勝手に振る舞っているチームをとっくにやめているだろう。しかし、セレーゾ監督はその素晴らしい責任感がなんとしてでもチームを立て直そうと必死に方策を練っている。たしかに采配に関してはマジックを見せるタイプではない。しかし、彼は過去の栄光など微塵も鼻にかけることなく、これだけ腐りかかっている選手達を相手に根気強く田舎町のチームを立て直そうとしている。

今、本当にサポートすべきなのはどちらなのだろうか?