(12/ 2[日])10冠

10冠おめでとう。久しぶりに書きますね、すいません。

優勝は選手、監督、スタッフ、サポーター、鹿島に関わる全ての人によって成し遂げられたと思いますが、それじゃあまりコラム?にならないので、あえて言うと、『黄金のカルテット復活』によるところが今の鹿島の強さではないかと思います。

ビスマルク、増田、本田、ジョルジーニョ。この4人は間違いなくJリーグ至上最強のカルテットだった。だけど、僕は今期のカルテットはあのカルテットに限りなく近づいたんじゃないかと感じています。

野沢 - 以前から至高のテクニックを魅せていましたが、ここ数年でそのテクニックがピエロのテクニックから本物のフットボーラーのテクニックに昇華されました。試合に勝つためにもてる技術が全て発揮され、必要ならば泥臭い役割も演じる。彼のテクニックがあったからこその浦和戦のゴールだったと思います。

小笠原 - イタリアに旅立つ以前からJリーグ最高の選手でしたが、あの頃の彼は既に鹿島で全てを獲得し、あらゆるモチベーションを失っていた。これは残念なことだけれども、ほとんどのフットボーラーが直面し、避けられない壁だと思います。しかし、イタリアで何かを感じたのか、経験を得たのか、帰ってきてからの小笠原は本当のプロ選手になった気がします。ジョルジーニョの様に本職のポジションではないポジションに真摯に取り組んだ彼の姿勢があってこそのチームの化学変化だったと思います。

青木 - 誰かが"迷子のキツネリス"みたいにおびえてる何て言ってたことがありますが(笑)、去年、今年ぐらいの青木は堂々と鹿島の中盤の底を支え、時にはDFラインに入り、ただ、ただ、チームの縁の下の力持ちとして安定したプレーを続けていました。そもそも彼は日本人離れした美しい軌道のフィードを蹴れる選手で、その能力が堂々と発揮される事でチームは1つ上に脱皮しましたね。鹿島のレベルアップは青木の自信の大きさとほぼ比例していると思います。

本山 - 今シーズンのMVPは間違いなく彼の物だと思っています。全試合に出た、と言うことも大切だけれども、何よりも圧倒的にサッカーに対する意識が変わり、高い意識が持続されたシーズンだったと思います。これまでも大一番で本当にプロフェッショナルな意気込みをみせたことはありましたが、それは何試合も持続しませんでした。しかし、今年は違った。守備の意識を中心にチームが勝つために必要な事、それに向かって必死にサッカーに向き合う姿勢が常にありました。そもそも極上のテクニックと、センスを持っている選手ですが、それが本当の意味で発揮された今シーズン、やっと鹿島は10番の選手を手に入れましたね。

他にもマルキーニョスや田代と言った勝利意欲にあふれる選手の存在はチームの躍進の大きな鍵になったはずですが、やはり鹿島の 4-4-2 は中盤の4人が何よりもチームを左右する。まぁ、4人じゃサッカー出来ないですけどね。みんなありがとう、的なコラムに飽きてきていたので、天の邪鬼ですいません。

では、またいつか(笑)